個性を尊重しつつ協力し合える関係
2024年3月卒業 なつさん(神奈川県出身)
ここなら自分を変えられるかも――。私が長岡ゼミに飛び込んだのは、そんな期待からでした。「何かに挑戦してみたい」という気持ちを持ちながらも、特にやりたいことを見つけられていなかった私にとって、枠にとらわれずにいろいろな活動ができそうな長岡ゼミは魅力的でした。コロナ渦で大学生活が制限され、人間関係や行動範囲が極端に狭まっていた日常を変えたいという思いもありました。
最初は長岡先生の熱意に圧倒され、なかなか行動できない時期もありましたが、「大学での学びは、受験勉強と違う。『知りたい』『やってみたい』という内発的動機が出発点」と教わり、少しずつ行動を広げていきました。あまり馴染みのない分野でも思い切って飛び込んでみると、自分の世界を広げてくれる出会いがたくさんありました。いきいきと働く社会人の先輩たちの姿に触れ、「仕事や学習はつらいもの」という思い込みが消えていきました。
自分でも驚いたのは、エシカル商品を扱う鎌倉の雑貨店や、高齢者でも楽しめるウォーキングサッカーの団体を手伝う活動を通じて、ほぼ無関心だった社会問題への意識が強くなったこと。「大企業に入るのが正解」と考えていた就職の価値観もガラリと変わって、この春から、障がい者雇用支援の会社で働きます。どんな世界が広がるか、ワクワクしています。
昨年度から再開できた年4回の「カフェゼミ」では、ゼミ仲間と一緒に試行錯誤しながら、社会とつながる場づくりに挑戦。「お互いの個性を尊重しつつ協力し合える関係っていいな」と実感できたことは、社会に出てからずっと生きる財産になりそうです。