MELC(長岡ゼミ)のブログ

飛騨高山の、面白くも温かい人たち

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12月1~3日、私は”地方で活躍できる人材を輩出する”をコンセプトに活動している、学生主体の団体Local Business Project(以降LBP)のイベント、飛騨高山スタディーツアーに参加した。飛騨高山スタディツアーはいくつかのフェーズに分かれていて、私は飛騨高山に住んでいる面白い人たちや、壮大な自然に触れるフィールドワークを中心に行った。そもそも私がこのスタディツアーに参加することになったきっかけは、10月に参加したLBPのイベント、カレー交流会だ。カレー交流会では飛騨高山の日本一のお米を使ったカレーを食べつつ、地方創生に関心がある参加者と、飛騨高山の地域活性に取り組んでいる大戸さんという方とでゆるく対話をした。このカレー交流会を経て、一度も飛騨高山に行ったことがなかった私は純粋に興味を持ち、そして今回のスタディツアーのことを知り参加することに決めた。

1日目は現地に着くことがスケジュールだったため、フィールドワークは2日目からスタートした。3日目を含め計2日間フィールドワークを行ったが、特に印象的だったモノを2つ上げようと思う。1つ目は、高山市にある『FRESH LAB.』だ。このフレッシュラボの何に1番驚いたのかって、フレッシラボはなんとスーパーマーケットの一角にあるのだ。だから、向かいはごく普通の食品売り場が広がっている。そんな空間で、普段はカフェとして開放し、定期的にものづくり(3Dプリンターがある!)から料理まで、様々なイベントが開催されている。スーパーの一角にあるだけあって、主に買い物目的でスーパーに来た家族連れや、ふらっと立ち寄る高齢者、またFacebookで見つけたイベント目的で来る地元の人が殆どだとフレッシュラボのスタッフは言う。高山市から新しいくらしをものづくりや料理といったコンテンツを通して発信していることが、私は魅力的に感じた。

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FRESH LABの外観。

FRESH LABのコンセプトは"より豊かな食卓と、一歩先のくらしをみんなでつくる場"

2つ目は高山市にある『高山善光寺』だ。この善光寺はお寺ステイという事業を行っている。お寺ステイとは、善光寺の昔からあるものを残しつつ、一部をイノベーションし、主に外国人観光客をターゲットにした宿泊施設として売り出している新しいサービスだ。私も初めて知ったが、寺はコンビニの数より多いにも関わらず、3分の1は廃寺になっているという現状がある。廃寺になる予定だったうちの1つであった善光寺をイノベーションすることで、日本の文化を維持しつつ、海外にも発信するという思いがお寺ステイにはある。このお寺ステイをはじめるとき、1番不安だったことはよそ者である自分たちを地元の人は受け入れてくれるかどうかだったとお寺ステイのスタッフは言う。しかし実際は地元の人が協力的だったことで、お寺ステイは成り立っている。そして今後、地元の人たちの拠り所となり、観光客との交流が築ける場所となることを目標としている。

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善光寺のイノベーションされた空間の一部。

イノベーションされる前は、バックパッカーの泊まり場として使用されていた。

飛騨高山をフィールドワークして感じたこと。それは面白い人たちが本当にたくさんいたこと。そして、地元の人たちが温かったことだ。「地元の人が温かい!」「みんないい人だった!」本当によく地方に遊びに行った感想として見るベタな感想だと私も思う。でももう少し言わせて欲しい。観光で遊びに行って地元の人が温かいと感じるのは、それはあくまで地元の人が私たちを完全に観光客として接しているからであって、言い換えると地元のコミュニティと観光客の間には見えそうで見えないような壁があると私は思っている。しかし、飛騨高山ではそのような壁を本当に感じなかった。むしろ、飛騨高山を活性化したいという思いが強く、そのためのよそ者受け入れる準備はできているのに、よそ者が来ないという印象が強かった。だから、将来どこか地方創生を考えている人にとって、飛騨高山は最高の環境だと思う。私自身、まだ何をやりたいのか迷走しているが、飛騨高山スタディツアーを経て、大きなヒントを得られた気がする。

 

カテゴリー: Sakuma 越境レポート

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