11月18日(土)-19日(日)に開催されたIKEBUKURO LIVING LOOPに参加した。
これは、研究室の先輩 宮田サラさんが所属する株式会社nestが主催しており、南池袋公園を中心とした「まちのことはまちで語ろう」というコンセプトのイベントで、池袋の片隅をリビングのようにしてしまおうという試みだ。こちらのイベントについては、長岡研3年生の小幡もブログ(http://www.tnlab.net/melcblog/2017/11/171122.html)を書いているので、参考にしてもらえるといいかと思う。
こう言うと怒られるかもしれないけど、僕自身、街づくりにはあまり興味がなかった。久々に研究室に顔を出した時、長岡先生から「時間があるなら行ってみれば」と言われて参加してみようと思った。紹介されたから行ってみる。越境するにはそれだけで十分だ。
2日間はまず準備から始まるため、集合時間がAM 8:00@池袋と非常に早い。朝4時頃には起き、コーヒーを飲みながら「どんな1日になるかなあ」とゆったりと考える。うまくイメージもできず、ボーとして過ごしていただけだったが、頃合を見て、池袋に向けて電車に飛び乗った。
8時に集合した後は、挨拶を済ませ、グループで会場の準備に取り掛かるのだが、これがなかなか大変だ。 会場は公園だけにとどまらず、近くの沿道(グリーン大通り)にまで広がっている。出展者が50店舗ほどおり、1つ1つに屋台やテーブルを配置していかなければならない。しかも、準備の時間は2.3時間ほどしかないからみんな大忙しで什器を運んでいく。僕自身も一つの荷物を運び終わると、「アレを倉庫からとってきて!」と言われ、ダッシュで取りにいく。そんな時間が続いた。
また、今回のイベント運営を取り締まっている代表の青木 純さんも一緒になって荷物の運び出しを行っていた。全体指示出しや、関係各所への挨拶まわりなどだけをするものと勝手に思っていたので、僕にとっては印象的だった。
グリーン大通りに広がるmarcheの様子。
普段は足を止めないであろう人たちもついつい惹きつけられて店を覗き込む。
南池袋公園内では、家族・カップル・学生グループなど様々な人がごちゃ混ぜ。
公園や沿道に屋台が立ち並び、イベントが始まると徐々に人も集まってくる。お昼時ということもあり、買い食いしながら歩く人がいたり、僕らが準備した椅子に腰掛けながら談笑をしている人などがチラホラと見え始め、徐々に盛り上がってきた。一緒にボランティアに参加していた後輩の榊田と「人がめっちゃ集まってきた!」とはしゃいだり、たまたま通りかかった青木さんに「お前ら、街づくりしてるな!!」と言われて少し嬉しくなったりと、始まってみると、結構楽しかった。
左:グリーン大通りで行われていた「街づくり」についてのセッションの様子。
右:似顔絵を描いてもらっているカップル(たぶん)。見ていて微笑ましい。
やがて、夜になり、イベントの撤収作業を終えると(これもなかなか大変)、沿道には屋台も人影もなく、随分と寂しく感じる。本来はその姿が当たり前なのだけど、先ほどまで賑わいを見せていた通りを思い出すと、「ずっとこうあってくれたらいいのに」と思わずにはいられなかった。IKEBUKURO LIVING LOOPを作り上げるのは、乱暴な言い方をすると“面倒で手がかかる”取り組みに思える。常設ならどんなに楽かと、ついつい考えてしまう。だが、「つくって・かたして・またつくる」過程もそれはそれで楽しみがあるように感じる。つくっていく過程は確かに大変だが、参加者や出展者と一緒におしゃベりしながら騒げるし、何よりも実際に自分たちがつくった場に、普段足を止めることがない歩行者である人たちが、足を止めて興味を持ってくれるのは単純に嬉しい。そんな光景をみると、「また参加してみるか」と思えるのだ。そう考えると、街づくりも悪くない。
「あめすい」によるライブ。左右には強風からテントを守る警備員・スタッフ。
イベントが始まっても手がかかるが、こんなハプニングも案外おもしろい。
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