MELC(長岡ゼミ)のブログ

私たちができる「食」との関わり

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4月29日の土曜日。東京都港区にある Commune 2nd の枠場で行われた【World Disco Soup Day in Tokyo】に参加した。今年度からゼミに入った私にとって初めての「越境」。初めてだから印象に残るというのは当たり前だとは思うけれど、約1ヶ月経った今もなおあの時のことは鮮明に覚えている。

そもそもディスコスープとは、廃棄の危機に面している野菜たちを使ってスープを作る世界的なソーシャルクッキングイベントだ。日本では年間2800万トン食料が廃棄されているが、そのうち642万トンは、まだ食べられるもの【フードロス】だそうだ。また、その約半分は一般家庭からのものだという。例えるなら一人当たりご飯164杯分。そう考えるといかに無駄にしてしまっているかがわかるだろう。実際イベントに参加したのは学生たちや社会人たち、世代を超えてのクッキングだったが、特に女性が多かった。【フードロス】に関心のあるのはやはり女性が多いのだろうか。

まず参加してみて「こんなにきれいな野菜たちが実際に捨てられてしまっているのか。」とショックを受けた。きれいなオレンジ色のニンジン、真っ白な大根やカブ。少し傷が付いていたりサイズが小さかったりするだけで、もちろん虫に食われてしまっているということはない。DSC_0124.JPG「この野菜を廃棄から救うために何かをしたいけれど、私には何ができるのだろうか。」そればかり考えていた。しかし、考えれば考えるほど分からなくなっていった。今思えばこの時は難しく考え過ぎていたのかもしれない。というのも、調理をしているうちにスープだけじゃなくて他の料理でもできそう、野菜チップスは簡単だからできそうだね、野菜の他に廃棄されてしまいそうな食材と一緒に料理するのはどうだろうか、と参加者から様々なアイディアが浮かんできたのだ。これらのアイディアはそう難しいことではない。一人一人が自分ができる簡単なことを実行するだけで食料廃棄はたくさん減らすことができるのではないだろうか、そう感じた。

またイベントは調理場作りから始まった。調理スペースの前に野菜をディスプレイして雰囲気を作りだし、みんなに興味を持ってもらうことにした。そしてスープが出来上がり買いに来てくれる人でいっぱいになると予想していたが、現実は厳しいものだった。もしスープが残ってしまったら慈善団体に送るとは聞いていたが、どうしてもみんなにスープをきっかけに【フードロス】という食料問題があることを知って欲しくて歩き売りをすることにした。このようにみんなで何かを挑戦しそのドキドキを感じて、楽しさを共有することは人生において必要不可欠な存在なのではないだろうか、と感じた。少し大きく言い過ぎだと感じる人はいるかもしれないが私は楽しいと素直に感じるのは大切だと思っている。DSC_0138.JPG

今回参加した【World Disco Soup Day in Tokyo】は私にとって、余った食材でまた別の料理を作ってみたり、普段捨ててしまいそうな部分を捨てずに料理したりなど、日常生活における「食」との関わり方を変えるきっかけとなった。【フードロス】についての問題解決策は人それぞれに違いないのだから、このように一人一人が何かを少し変えていくだけで、廃棄の危機に面している野菜たちを救うことができるのではないだろうか。

カテゴリー: 越境レポート

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