6月26日になごむ会に参加した。なごむ会は、キッチンゲールのなごみさんが営んでいるマクロビオティックのお店『おなかま』で開催されている。
みなさんは『マクロビオティック』という言葉をご存じだろうか。
マクロビオティックとは、玄米を主食、野菜や漬物、乾物を副菜とすることを基本とし、東洋医学の陰陽論をもとに食材や調理のバランスを考える食事法である。(wikipedia より)
私自身、今回初めて聞いた言葉だったため、難しそうと感じたが、からだに優しい食事法のひとつといえるのであろう。
当日私は、どんなイベントになるのかわくわく、ほんの少し緊張しながら開始時間より早くお店に向かった。玄関に入ると家庭的な雰囲気が感じられるようなお店だ。扉を開け、「こんにちは」と声をかけると「おかえりなさい」という言葉が返ってきた。思いがけない言葉に照れくささを隠しながら席に着いた。イベントが始まるまでの間、ほかの参加者の人と話をしたり、なごみさんのお手伝いをしながら過ごした。
大きな円卓を参加者となごみさんで囲み、おいしそうな食事とともになごむ会は始まった。好きな食べ物と夏の予定をきっかけに一人ひとり自己紹介をしていった。はじめは緊張していたが、話していく中で少しずつ司会の人の役割がいらなくなったり、初めてのわたしでも遅れてきた参加者の人へ「おかえり」と声をかけられるくらいアットホームで落ち着ける空間になっていた。
なごみさんの作ってくださった、できたての料理が次から次へと出てくる。そしてなごみさんはその一品、一品について、どんな場所でどんな人が作ったのか、どんな影響が身体にあるのかといったことを丁寧に語ってくれた。例えば、こんにゃくの煮物が出てきたときは、「こんにゃくは体を冷やす食べ物なの、だから体を温めるからしであえた煮物を食べることで、夏に向けて体の調子を整えてほしいの」と。
熱心に色々な料理をかたるなごみさんの姿は、私になごみさんは生まれてからずっと食に気を使って生活してきたのだろうと思い込ませるほどであった。しかしそうではなく、なごみさん自身が約30年という長い間、食生活に気を遣わずに過ごしてきて体調を崩してからマクロビオティック、東洋医学を学ぶようになったという話をしてくれた。「ずっと忙しくて適当だった食事を見直したことで、すっと身体が楽になったの。例えば、レモンをかじるだけで怒りが収まったり、元気になったりする。そんなことをたくさんの人に伝えたいの。」そんな想いがこうやって人に伝わって元気にしたり、意識をしようと思わせるきっかけをあたえていて純粋に素敵だと感じた。
「今日から自分も食生活をあらためよう!」そう気持ちを持つのは簡単だが、実際に行動を変えることは難しい。
今回のイベントでの経験は、私においしい食事の要素を教えてくれた。それはどんなものを食べるか、そして誰と食べるかということだ。今回私は、なごみさんが意味を持って選んでくれた食材で、想いを込めて料理してくれたものを食べることができた。そこから私も作ってくれた人の顔が見える食事や本当に食べたいものを選択して食事をしていこうと思うようになった。またアットホームな空間で大きな円卓を囲んでみんなでご飯を食べ、自由に対話をしながら食事をしたことで、同じ食事でもみんなで食べると一人で食べるより何倍もおいしく感じられることに改めて気付かされたと同時に大きな学びとなった。
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