私は12月から週に2回、b-labで大学生ボランティアフロアキャストとして活動しています。b-lab(文京区青少年プラザ)とは、中高生が自主的な活動を通じて自らの可能性を広げ、社会性を身につけた自立した大人へ成長する場を文京区教育委員会とNPO法人カタリバがコラボレーションし今年の4月にオープンした施設です。
このb-labでは以下の3つのことを大切にしています。1つ目は、中高生の居場所をつくること。2つ目は、新しい興味関心をもつきっかけに出会う場所であること。3つ目は中高生自身が何かに挑戦することを応援すること。
この施設がオープンした当初は、きれいな施設での居場所を求めてくる中高生が多かったが、フロアキャストボランティアを導入してからはスタッフに会いに来るといった中高生が増え、ハード面からソフト面へと移行しているとキックオフミーティングの際に山田将平さんがおっしゃっていました。
b-labは、自分が中高生の時にあったらと思うほど(卓球場、スタジオ、コート等がある)魅力的な施設です。中高生にとって、学校でもなく家庭でもない自分の好きなことをできる居場所は数少ない大切な場所であると思います。
入館して、たにちゃんと書いてある名札を首にかけて、今日はどんな子とどんな話ができるかなとワクワクしながら私の活動が始まります。ある日、部屋の隅に一人でいた女の子とお話しをしました。彼女はb-labの近所に住んでいるが、中学生の時に引っ越しをしてきており、高校も少し離れたところに通っているため友達が少なくb-labにも来にくかったが興味はあったので勇気を出して初めて来てみたと言っていました。普段どんなことしているか、やりたいことの話など、気が付くと一時間ほどお話をしていました。彼女は勉強の途中であったので邪魔をしてはいけないと思い、その時はお話を終えたのですが、帰る際に「大学生が身の回りにいないから何かとても勉強になった」と一言。たわいもない会話から普段の生活では感じることのできない何かを感じたようでした。
活動を始めてすぐに気が付いたことはスペックの高い中高生が多いということ。6か国語を使いこなす子、PCを自在に使いこなす子、趣味は「元素表をみること」という子など、自分の興味を自力で深めていける中高生が多い印象を受けています。そんな中で自分は何をすることができるのかと自問自答しながら活動をしていました。
しかし、先ほどの会話などから得られたこととして、大学生だからこそできることがあるのではという気づきがありました。年齢が近く、似たような境遇を経験した人と話す中で気が付いたり、考えられることがある、また私の経験や興味等も話すことによって中高生の関心を増やせたり、視野を広めたり、また居場所をつくるきっかけになっていけたらいいなと思っています。
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