MELC(長岡ゼミ)のブログ

神宮前二丁目"irodori"に行ってきた。

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10月20日、渋谷区神宮前二丁目に所在するirodoriというアジアン料理のお店でランチをいただいた。木製の机と椅子が設置されており、店内の一角にはLGBT関連の本を中心に数十冊置かれている。出入り口の扉は常にオープンで、お昼時ということもあってか窓からちょうどいい日差しが入り込んでいて、私は店内に入り椅子に座った時からとても居心地良く感じていた。

私は早速この日の日替わりランチプレートを注文し、料理が運ばれてくるまで店内にある本を読ませていただくことにした。このとき一番最初に手に取った本は「All we need is Love」(作者:清水尚 出版社:講談社)という本。表紙がとても印象的で、本を選ぶときに一番最初に目に入った本である。本をめくると男性同士もしくは女性同士の親と、その子どもたちとの家族の姿の写真がたくさん載っていた。正直、私がいつも見ている家族写真とは違う家族写真しか載っておらず、本を見ていて衝撃を受けることもしばしばあった。しかし近い将来、この本に載っているような男性同士もしくは女性同士の親と、その子どもたちといった家族の形も当たり前な世の中になっていくのかな、などといったことを考えながら本のページをめくっていた。

IMG_3107.jpg▲irodoriの建物。人通りがさほど多くない静かなところに建っている。

IMG_3114.jpg▲本棚の一部。本棚右上の一番手前にある本が「All we nees is Love」である。


少し話は遡るのだが、私は今年の4月に代々木公園で行われたTOKYO RAINBOW PRIDEのフェスタに参加をしたとき、久しぶりに全く知らない未知の世界に飛び込んだ、という感覚がした。LGBTという言葉を最近よく聞くし知らないからこそ行ってみよう、と思いTOKYO RAINBOW PRIDEに参加をしたのだが、私の全く知らない世界が広がるばかりでTOKYO RAINBOW PRIDEをきっかけにLGBTに興味を持つようになった。そのためLGBTに関するイベントに行ったり本を読んだりすると、未だに衝撃を受けることがある。今回の「All we need is Love」も未知の世界がたくさん広がってる本であった。

 本を読んでいるとあっという間に注文していた日替わりランチプレートが運ばれてきた。この居心地のいい空間にできるだけ長くいたかったこともあり、ゆっくりと味わいながらこのランチプレートをいただいた。

IMG_3109.jpg▲この日の日替わりランチプレート。グリーンカレーのチャーハンをメインとしたプレートであった。


ランチプレートを食べ終え、もう少し店内の本を読ませていただくことにした。LGBT関連の本を読んでいても周囲の目を全く気にすることなく、誰かに何かを言われることもないこのirodoriの空間を私はさらに居心地良い感じた。私はLGBTの当事者ではないため当事者目線で意見を言うことはできないのだが、神宮前二丁目という静かで落ち着いた場所にある小さなirodoriこそLGBTの人々もそうでない人々も過ごしやすい社会を作っていくための一歩を確実に踏み出しているのではないか、と思う。ダイバーシティー社会の実現、という言葉はよく聞くようになったし本当にそのような社会になったらいいな、とは思うものの実際どのようなことをすれば誰もが楽しく生きやすい社会になるかなんて明確なことはわからない。しかしirodoriのような小さくても確実に一歩を踏み出しているお店や場、活動を大切にしていくべきだ、ということに気づくことができたランチタイムであった。

カテゴリー: モトトモ 越境レポート

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