9/7,9/8にゼミ合宿でインタビュー記事をつくった。どのような記事をつくるか、内容はどうするかなどは合宿前に決めず（決めてもたぶん変わっていたと思う）、インタビュー記事をつくるということだけが決まっていた。2,3年生を2つのチームに分け、お互いにインタビューを行い、そのインタビューを基に記事にする。4年生は報道チームとして、2チームの様子を数時間おきに記事にする。

合宿の2日前にチームのメンバーが発表された後、私のチームはSPICEという名前に決まった。お昼ご飯でカレー屋さんに行ったときに「SPICE！」という文字が背景は白でシンプルな字体で頭に浮かんだのである。そこからその字体に近いものをパソコンに打ち込み、メンバーに見せた。パンチの効いた作品を、読んだ人の人生のスパイスになるような、という想いをこめた。

 SPICE!

▲こんな感じのシンプルなイメージ。

 文字はかわいいという感じではない。

！は話し合いでなくなった.

合宿当日、SPICEでは「理想」をコンセプトに1対1でインタビューを行い、その後それぞれが簡単な記事の書き起こしをした。キリの良いところでまた集まってみると、インタビューで聞きたいことが聞けなかった、「理想」とは違うことが書きたいという意見が出た。そこで新たにコンセプトを決めようとしたのだが、共通するテーマを探したり、書き方の方法について話したり、と一向にコンセプトは決まらない。空気も徐々に重くなり、メンバーの顔も曇っていった。そこで会議室から旅館のロビーへと場所を変えてみたのだが、場所を変えてもマインドや頭の中は変わらず、会議室と同じような話し合いが続いた。

▲私たちのことを書いた4年生の記事。

悶々としてるようす。

FaceBookで合宿の様子を見ることができます。

どうしたら頭の中を変えることができるか考えたのち、「SPICEというチーム名から考えてみよう」と一言告げ、自由時間にした。その一言はメンバーへ投げたものであったが、それは私自身にも大きく影響した。「スパイス、スパイス…。日本語だと調味料か」そんなことを考えながら、売店をぶらつく。ゆずの調味料のようなものが置いてあり、商品と一緒に紹介のPOPが飾ってあった。それから店内を歩き続けると、今度はエビのお菓子が置いてあった。POPには「エビ、香り、広がる」とあった。そのPOPを見た瞬間、何か湧き上がるものを自分の中に感じた。「香り、広がる。調味料、料理。調理する、味付け…。」湧き上がってきたイメージを言葉へと変換していく。そして、浮かんだ。「そうだ、『人生、味付け中！』だ！」それをメンバーに話すと、みんな「いいじゃん」という風になった。1つの道筋ができた。

場所を変える、ということはリフレッシュの1つの方法だと思う。しかし、頭の中が変わらなければ意味がない。切り口を変えてみたり、新たに情報（今回の場合は売店のPOP）をインプットすることで、考え方に変化が起きた。一度立ち止まって今考えていることから関係のないことをすることでアイディアは生まれるのだと身を持って体験した。