1週間前の6月9日19時から約2時間、福井県の福井駅近くの”かわら家”(http://kawara-ya.tumblr.com/)というシェアスペースでワークショップを行ってきました。
ここの管理人さんと知り合ったのは3月半ば頃。帰り際にワークショップの話になって、ひそかに僕がこの場所を借りてワークショップをやってみたいと思い続けてきました。
予定もあって6月は福井に帰省することが決まっていたので、帰省のタイミングで”福井”でワークショップをしようと思って、今回のワークショップの実現に繋がったということになります。
今回のイベント名にもあるように目的は「いろいろな人とつながる」ということ。
福井を題材にほぼこのテーマでワークショップを最近はしていますが、沢山の人が繋がることによって、ハード面からのまちづくりではなく、ソフト面のまちづくりになっていくのではないかと自分なりの仮説を持って、人と人とのつながりを意識するようにしています。
そんなこともあって、「福井ナイトinかわら家 ~つながりをつくる~」というイベント名にしました。
今回は今までに参加したワークショップを参考に、それが福井でも出来るのかなという不安もありましたが企画を作っていきました。
当日の流れは以下で示す通りです。
①アイスブレイク
②目的の共有
③ワーク1
④ワーク2
⑤振り返り
という、以前に教えてもらったワークショップの基本的なカタチで企画しました。
アイスブレイクでは自己紹介はもちろん、場の雰囲気と参加者のワークショップへの参加をスムーズにすることを意識していつもより、時間をたくさんかけたこと(いつもの2倍くらいの時間を使いました。)が、ワーク1、2反映されたのではないかなと思っています。
当日は”福井のおかし”を持ってきてもらうことにしたので、そのお菓子の紹介とを選んだ理由も共有してもらい、僕もしらないお菓子が沢山あってまだまだ知らない福井があると実感しました。
先ほど、目的の説明をしましたが、「いろいろな人とつながる」目的を設定した理由の理由(Why)がいつも薄い気がしていたので、今回はこの部分をしっかりしようと意識していました。
「つながる場」を作っても、本当に参加者同士がその先もつながっているのかというと明確には見えてこなかった…
僕自身も「つながろう」と言っているだけでは駄目なので、今回は「いろいろな人とつながる」ことに加えて、「1回きりの面識ではなく、もう1回会って話したいつながりをつくる」ことを本当の目的として考えていました。
だから、ワーク自体の内容も、参加者が中心になるようにデザインしないといけないと思いました。
ワーク1では参加者がやってみたいこと、福井について想っていること、みんなと一緒に考えてみたいコトを共有する時間を作りました。
今回の参加者は6人だったので、個々が全員に向けて想いを発信できる時間があったので、よりリアルに個人の想いを伝えることができたと思います。
アイスブレイクの過程もあってなのでしょうか、個々の想いが予想以上にあったことにいい意味で驚いていました。
ワーク2では1で出てきた個人の思いを1つ取り上げるテーブルを作り、もう1つのテーブルではせっかく「かわら家」を利用させて頂いたので、管理人さんにテーブルに座ってもらい、「かわら家でイベントをするなら?」という内容(制約条件はもっと付けてより現実的にイベントの内容を考えてもらいました)で、ワーク②を進めていきました。
当初の予定は15分を2ラウンドで、テーブルを移動してもらう予定でしたが、予想以上に各テーブルが盛り上がっていたので、30分通して同じテーブルで話を進めてもらうことにしました。
参加者の1人の方は演劇関係の事をしている人だったので、その方のみんなで一緒に考えたいことは「演劇を一般の人に見てもらうには…?」という内容でした。
演劇関係者同士が見に来ることがほとんどだそうで、演劇関係者ではない一般の人がどうしたら見に来てくれるのかということを1つのテーブルで考えました!
「ワーク中、ワーク後と新しい視点が見つかってよかったや、一人では思いつかないアプローチの仕方だったりが見えてきたので、劇団に帰って実際にやってみる」ということを言ってくれたのでうれしかったです。
かわら家の管理人さんにテーブルを主催してもらい、テーブルの中で個人がやりたいことを出し合いながら、イベントを模索していったようです。
イベントは8月9日に実施すると仮定して、かなりマニアックな内容のイベントをやってみようという話になっていたので、実際の実行に向けて期待大です!
ワークの最後にはテーブルで話したことをみんなにシェアしてもらい、個性あふれる視点や観点を見出すことができたので、考えながら個々でつながってくれたように感じました。
”1回きりの面識ではなく、もう1回会って話したいつながりをつくる”ということが本当の目的だったので、アイデアを実際に具体化したり、自分のしていることを発信してそれについて考えることを通して、今後も関わっていけるような関係づくりや、頼れる相手が見つかったのではないでしょうか。
ただ単に考えて、それを模造紙やポストイットに表すだけではなく、何を目的にして、それからどういう企画にして、その企画をするためにはどういうツールが必要なのかというプロセスを学べたことが僕自身のワークショップに対する学びでした。
また、目的(参加者のゴールイメージ)をどれだけ具体的に表現できるか、なぜその目的にしたのかということを自分の中で問いただすことで、より企画の中に反映されることを学びました。
僕自身で学んだのではなく、参加者者さんの行動であったり、発言、想いがワークショップを構成する要素であることを実感し、事前の企画だけでなく、当日の場の空気を活かしたデザインにすることが、参加者の参加意識を高め、目的に近づく手法だと思います。
また、目的に向かっている途中で、派生する面白いアイデアや意見もあります。今後はその部分をいかに受け止めていったり、見落としたりしないように意識することが次へとつながるような気がします。
最後に感想をシェアしてもらったんですが、つながりってなんだろうと僕自身思っていて、それを言葉にして表すのが難しかったのですが、感想の中に言語化されたものがありました。
”つながりとは視点の発見”
今までは何だろうなんだろうと考えていたのですが、参加者さんの感想が教えてくれることは僕にとって大きな学びばかりです。
参加してくれた皆さん、アドバイスをくれた皆さんありがとうございました。
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