5月10日(日)13:30~16:30までの約3時間の間、福井県福井市の「ふく+」という所で場所を借りてワークショップを実践した。
(↑今日開催した”ふく+”です。商店街の真ん中にあり、さまざまな活動をされているNPOや個人の方などが幅広く利用しています。)
昨年末からワークショップを実践していて、今回で自ら主催するワークショップは4回目となり、初めての地元福井県で主催できたことに感謝しています。
ワークショップの名前は「つながる福井ワークショップ」。その名の通り、人とのつながりや福井とつながるということを意識してワークショップの企画・運営を行った。
僕がワークショップに興味を持ち始めてから、ワークショップ自体の構造や、参加者の変化、僕が企画したワークショップにどれほど共感してもらえるのか、僕自身どれだけの人とつながっていけるのかが気になっていたことである。
そのことや、福井で活動している人とつながることが出来たら、僕自身の越境や活動のフィールドが増えていくのではないかと思い、今回のワークショップを開催した。
今回の記事では参加者の変化や、僕自身が企画したワークショップに視点を置いて書き進めていきたいと思う。
ワークショップは3時間で行われ、STEPと称して1~3までのワークを用意した。
STEP1:福井のアレコレを語る
STEP2:似たコトでまとめてみる
STEP3:つなげて語る
振り返り
というような順番でワークショップを進めていった。
今回は福井に住んでいる人から、福井にゆかりのある人、初めて福井に来ていて参加してくれた方など、いろいろな視点があり面白い意見がたくさんあった。
STEP1の福井のアレコレを語るという段階では、今の福井について想う事、あなたが想う理想の福井、現実的に見た未来の福井という3つの内容についてそれぞれ20分くらいで対話を進めた。
(↑STEP1の時に参加者さんたちが問いかけに対してお話をしているときの写真です。)
ここではなるべくマイナスなイメージを出すのではなく、前向きに考えられるプラスのイメージやを出してもらおうと企画段階では考えていたものの、「今の福井について想う事」という問いかけに対して、マイナスなイメージを多く出してしまうような問いかけになってしまったので、この点は反省点であり「今の福井についていいなぁと思う事」というプラスの問いにしてみても良かったのではないかと思う。
しかしながら、STEP1では、3つの問いかけに対して多くの意見を出して頂き、STEP2、STEP3につながるワークになったので、大きな推進力のような感じを受け取れた。
今回は高校生から大人の方まで幅広い人たちに集まって頂いたことが、大きな収穫であった。
僕自身も、同年代の人とは話をすることは多いが、高校生の意見や沢山の大人の方の意見に触れる機会がまだまだ少ないと感じているが、福井でこれだけの盛り上がったお話が出来たことは、福井ってまだまだ面白いことできるな。と感じた瞬間でもあった。
STEP2ではSTEP1で共有した沢山の気づきや発見をグループごとにまとめるワークを行った。
沢山の気づきを同じような部類に分けて、可視化できるような状態にし、福井について想っていること、感じていることを視覚的にとらえてもらうことで発信につなげたかったという理由があるからだ。
(↑STEP1で出てきた意見をグループごとにまとめてもらい、そのグループに名前を付けていきました。)
いろいろな視点の意見が交換されることで、予想もしなかったグループ名が出てきたこと、また、同じようなグループ名がある事から、みんなの関心の分野が似ていることなど、文字にすることでわかることはたくさんあると感じられたワークになったと思う。
話していた気付きや発信事が一見異質なものに見えても、このようにグループに分けることで関連性を意識できること、ここからいろいろ関連性を生み出していけるキッカケになるSTEPとして企画していた。
最初はグループ分けに悩んでいたところもあったが、参加者さんたちの会話の中から共感を得たり、いろいろな考え方をシェアすることで、その他の部類のグループがなかった事が参加者が場に馴染み、話しやすい雰囲気を作り出していたと感じた。
STEP3が今回僕が一番の中核と位置づけていたワークだった。
イベント名の「つながる福井ワークショップ」にもあるように、つながるということを今まで出てきた気づきや意見の中から作りあげていくことが狙いだった。
STEP2で名前を付けたグループ名を新たなポストイットに書いてもらい、新しい付箋紙に疎らに並べていった。
それを中心に矢印を引っ張り、プラスのことに言い換えてもらったり、そこから派生するイメージや実体験などを参加者さんで作り上げていってもらった。
(矢印を引っ張ることで1つのグループ名から違う所に関連性を生み出していった図です。)
1つのことが沢山の行動や動き、また福井の中で関連のあるとことやこれからしていきたいことなどが、見えてきたと感じている。
模造紙上の矢印ではあるけれど、事柄ごとに繋がっていく関係性が見えたことが大きな収穫だと感じている。
しかし、このままではせっかく来ていただいた参加者の皆さんに意見を交換してもらうだけの場になってしまうのではないかと思ったので、この上の写真の中で自分が興味のある分野や、現在関わっていること、関わっていきたいところに名前札を置いて頂いて、最後に関心事について全員で共有する場を設けた。
こうすることで、ただ単に参加しただけではなく、発信することで当事者ということを意識してもらう事、また、困ったときや躓いたときに、その分野の人のことを知っていれば相談も出来たり、今後も関わっていけるようなコミュニケーションのつながりというものを作っていきたかったので、最後はこのようなまとめ方をとってみた。
今回の僕自身の参加者のゴールイメージは”福井で何かやりたい、何かをしている、面白い人とつながりたい”という目標の下、様々な考えや気づきを共有することによる知識のつながり、また、最後に盛り込んだ当事者としてのつながりや、参加者間のつながりを持ってもらうことでした。
今回のSTEP1~3を通して、その目標に近いカタチには近づくことが出来たのではないかなと感じている。また、今まで東京での活動が中心的ではあったが福井でも活動の輪が広がっていくようなきっかけにもなったと思う。
ワークショップデザインという学問が僕に与えてくれた影響は大きく、人と人と、地域と人のコミュニケーションを同じ目線で考え、学び、これからも続けていきたいと思えるようになっている。福井は僕の地元なので当然のこと、福井以外の地域や場所でもワークショップをしてみたいというのが僕の展望です。
最後に、参加してくれた皆さん、アドバイスを頂いた皆さん、関係してくれた方々全員のおかげで1つのカタチを作り上げることが出来ました。
僕にとって最高の経験になっています。この経験を次のワークショップや越境活動にもつなげていきたいと思います。
ありがとうございました。
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