10月2日木曜日のゼミは読書会だった。少し前のことだが大事なことだと思ったため書くことにする。
長岡ゼミでは対話型の読書会を行う。大事だと思うところ、言葉、共感したことなどを抜き出して画用紙に書き、それを使ってがちゃトークを行い、対話をするというものだ。先月わたしが書いたブログに長岡ゼミで行う読書会について書いた(Social Reading Fesから見えてきた読書と読書会のちがい:http://www.tnlab.net/melcblog/2014/09/140918.html)
のでそちらを参考にしてもらうとイメージがしやすいかもしれない。
今までは市ヶ谷の文房具屋さんに行って色画用紙買い、それをツールとして用意していたが、色画用紙に飽きてきた。なんとなく、使命まではいかないが、読書会で使うものを考えてそろえるのはわたしだなどと勝手に思っている。カラフルでたのしい雰囲気がでるところが好きで今回もお決まりで使おうかと考えたが、もう少し工夫できるような気がしたのだ。時間に限りがあったが何かやってみたかった。そこで考えたのが、”ランチマット”だ。布製ではなく紙製にして、メモもとれるようにと考えた。今月読んだのは『つながるカレー』というまちでカレーをつくりながら人とのつながりについて考えていく本だ。
カレーの話が出てきている本と一緒に自分の目の前にカレーのお皿があったらうれしいはず!とわたしは思った。みんなひとり一枚Myお皿(A4サイズの紙だが)を持って読書会に臨む光景を想像したらわくわくした気持ちになった。ランチマットは紙を印刷してつくることにして、お皿の背景にはにんじん、じゃがいも、たまねぎのカレーの具材の写真を取り入れることにした。ランチマットをつくること自体におもしろみを感じた。
≫これが実際につくった紙製ランチマット・にんじん。
つながるカレーを各自読んでゼミの時間になり、
がちゃトークと対話を経て、いただきま〜す!
読書会を通してどう思ったか、感想を書くのに使用した。
がちゃトークと対話を経て、いただきま〜す!
読書会を通してどう思ったか、感想を書くのに使用した。
しかし、今回作成したものの完成度は高くないと思う。にんじんとストライプの布の写真は画質が良いが、その他の具材は画質が粗いところ、お皿に入れた文字が印刷するときに作成したパソコンと機種が異なるパソコンから印刷したため位置がずれたことに詰めの甘さが出た。本来ならかっこいい写真を探したり自分で撮影したり、ファイルをPDF化したりするべきだった。時間に追われ焦ってつくると普段気がつくことに気がつかなかった。わたしはこれにショックを受けたのと同時に、自分で用意するツールは納得のいくものをつくりたいと思った。自作自演なのだから当然のことだろう。ランチマット作成を振り返って、プロトタイプをつくることの重要性を改めて感じた。簡単なものこそこだわらないとダサくなってしまうことがわかった。思考錯誤することで徐々によいものに近づいていく。だんだん良いものに近づいていくならば、事前に準備する時間をしっかりとることも大切だろう。
どこか形式的だった読書会を脱したかったのでよいチャレンジだったと思う。この感覚は、より良いものをつくろうとするときや、またマンネリなことに疎くなっている今のゼミの雰囲気の中で大事にしていかなければならないと気づかされた出来事だった。新しくなにかをつくりたいという欲がでてきたようだ。
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