SANBANCHOCAFEで開かれた招待制のサロンに行ってきました。
長岡ゼミでは月に一度ゼミをカフェでやる”カフェゼミ”を行っていますが、その開催場所がSANBANCHOCAFEです。しかし、この日はいつもとちょっと違います。招待された人だけが集まる金曜日の18時過ぎ、アルコールもありのSANBANCHOCAFEで行われる、招待制の「対話サロン」です。長岡先生主催のもと、ちょっと“大人”な雰囲気の中で楽しくコミュニケーションゲームを終えた後、カフェゼミと同じ場所なのに、いつものカフェゼミとは違う感覚になったのでそのことを書き記したいと思います。
その日行われたのは、私も1度参加したことのある長岡先生が実験的に行っている”自画持参”の「がちゃトーク」というもの。(詳細はリンク先にてご確認ください。)
まずは全員でその日のお題を決めるところから始まります。「お酒」や「お金」など沢山の意見が出ましたが、今回は”大人”になりました。その後全員で問いを考え、ガチャ玉をスタンバイ。いよいよ「がちゃトーク」のスタートです。「がちゃトーク」の特徴は、話す機会が参加者全員に平等にあること。そのため、ガチャ玉から名前がたまたま出たスピーカーはこれまた偶然出たお題をもとに3分間の時間を好きに使ってトークしていいのです。その間ほかの人は茶々を入れることすら許されません。
さらに、今回の「対話サロン」では「名刺交換が禁止」とい特別ルール付き。互いに肩書に縛られずに名前しか分からない状態でスタートしたため、話す機会がさらに平等になったように感じます。(例えば、肩書が学生だからと学生らしい意見を言わないといけなかったりすることが無いということ。その分野の専門家に意見を求めたりすることがないということ。)
私のテーブルでは「大人のデートって?」という問いに対して、主催者の一人でもあるKさんから「互いが互いを尊重してることだよね」というお話をもとに、自然体でいられる関係がいいという人がいる一方で、デートだからちょっと頑張りたいという意見も。
2ラウンド行って、Breakタイムを挟んで、今度はテーブルを変えてまた2ラウンド。あっという間に2時間が経ってしまいました。最後は先生からラップアップ、と通常のカフェゼミではなるのですが、今回はそれもなし。ゆるっと始まりゆるっと終わりました。
他に「大人に許されない行動は?」など面白い問いが出ました。
このブログを書こうと思った時、「普段は会うことがない人と色んなテーマの話をするのは、単純にすごく楽しかった。」というのが最初に出てきた感想です。そこには前述したような、発言や立場の平等性が確保されていたことのおかげでもあると思いました。
しかし、同時にワークショップや普段のカフェゼミ慣れをしている私としては「ちょっともの足りない」という気持ちにもなりました。それは、最後のラップアップを含め、ワークの途中も先生や主催者の誰かが参加者に対して一方的に話すという機会がなく、明確な学びのゴールが提示されなかったから。この「対話サロン」はステージがない、と最初に説明していたのはこういうことか、と納得しました。そんな合目的的じゃない場をつくったもう一人の主催者Sさんはそれを「贅沢な時間」だと表現します。社会人になって、しがらみがなくゆるっと話せる機会は貴重だというのです。思えば、たしかに他の越境先で感じる「学生だから~」というようなしがらみをあまり気にすることなく、自由に話せる今回の場がとっても心地ち良かったなあ。まさに、コミュニケーションを純粋に楽しむ大人のための”パーティー”です・・・!
ワークショップではなく、パーティー。今後の越境を続けるスタンスのヒントを得た気がしました。
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