10月11日(土)、「ぱぱとままになるまえにin鎌倉」に行ってきました。行われたのは、海あり自然ありおしゃれなカフェあり八幡宮ありの鎌倉。そんな素敵な場所で行われたこともあって、「鎌倉だからきました!」という参加者の方もいました。
さて、そのコンテンツは、主夫であるゆうぞうさんと、現在妊娠中のみほさんにお話を聞き、その後ワールドカフェを行い、最後に振り返りをするという流れでした。そして、”場”は、鎌倉駅から近い「旅する仕事場」というシェアオフィスでしたが、なんと、とても素敵な「旅する仕事場」は畳だったのです。「靴をぬいであがる」という最初のステップが、空気を柔らかくしたように感じました。さらに、風船や案内板もカラフルで可愛く、それだけでワクワクしていました。
「ぱぱとままになるまえにin鎌倉」、畳敷きの会場には様々な立場の人が集まりました。福岡からきた女性ふたり、助産師さん、これから結婚しようとしているカップルの方々、妻に主夫になってといわれて悩んでいる夫さん、ママにならない選択をした方、「ぱぱまま」のリピーターさん・・・。みんな違う立場のひとたちが集まって、ありのままで話し合って、つながりが生まれていくのを目の前で見ることができました。そして、自分がそんな場に居れたことを幸せに感じました。
そして、ゆうぞうさんの話。これは、感動すると同時に、驚きでもありました。ゆうぞうさんが主夫になったのは、「鎌倉に住みたい」という気持ちがあったこと。さらに、ゆうぞうさんと奥さん・ようこさんの職場が東京にある状況の中で、いかに子育てをするかを考えたことが、きっかけだったそうです。そして、熟慮の末、ゆうぞうさんが会社を辞めるという選択がベストだと判断したそうです(ただ、ゆうぞうさん自身が主夫をやってみたかったことも決断には影響したそうですが・・・)。とても感動しましたが、私にとっての驚きは、なんと、「ぱぱとままになるまえにin鎌倉」の参加者の男性には、主夫をやってみたいという声が多かったことです。
私の驚きはなかなか冷めませんでしたが、「ぱぱとままになるまえにin鎌倉」は続きます。次はワールドカフェです。『妥協』というテーマで話し合いました。
「妥協ってどいういうときに生まれるのか。」
「どうしたら妥協をしないのか。」
「妥協したエピソードってある?」
・・・などを話し合いました。ゆうぞうさんの奥さん・ようこさんは、「相手への期待を自分の中だけで思っているとき、相手がその期待にそぐわないと、がっかりしたり、衝突したりする原因になるんだよね。」とおっしゃっていました。そして更に、相手への期待を夫婦間でシェアすることで「じゃあここまでは頑張ろうか。」と合意点をつくることが、《妥協》にならないひとつの方法なんじゃないかとおっしゃっていました。つまり、他者への期待が失望にもつながるということです。実際、自分の中で「相手にはこうあってほしいな」と思っていると、多くの場合、へこむ結果になるものですから。
一方で、自分自身で《選択する》とき、どこかで妥協しなければならないこともあると思います。この点については、「本質となる目的が見えていれば、《妥協》は気にならないんじゃないか。」とある参加者の方がおっしゃっていたことが印象に残っています。そして、最後の振り返りで聞いたこの話について考えていく中で、「信念・目的を自分の中にもっていること」がシンプルではあるけれども、とても重要なんじゃないかなと思うようになりました。
さて、まだまだ言い足りない気分もありますが、それぼど多くの気づきが「ぱぱとままになるまえにin鎌倉」にはありました。その中でも最後に思ったことがあります。長岡研究室の根幹にある「越境」についてです。
みんな違う経験を持っていて、違う価値観を持っている、それをシェアして一つの物事をいろんな角度から見れるようになること。これが、「越境」で得ることのできる一番大きなものなのかもしれない。
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