「上野千鶴子さん×ハナラボ スペシャルトークセッション」に昨日行ってきました。上野千鶴子さんは、女性学・フェミニズム・ジェンダー論でとても著名な方です。
参加者には事前にある課題が出されていました。それは『女たちのサバイバル作戦』を読んでくること。
ネオリベ改革は女性たちに何をもたらしたのかが記されています。
私は実際の社会で、会社で、組織で働いたことがありません。だから、差別を感じたことはなかったです。でも、この日集まった現在の社会で働く女性の方々のほとんどが差別を感じていました。それが分かったのが、5・6人のグループに分かれて「サバイバルを生き抜くための三種の神器」を考えるディスカッションでした。私たちのグループメンバーは、テレビ局に勤める方、キャリアカウンセラー、料理研究家、ハナジョブの学生でした。最初、私は三種の神器は「強さ」とか「忍耐」だと思っていました。でも同じグループの働く先輩方が出したのは、「しなやかさ・自分を許す力・助けてあげたくなるようなキャラ」でした。私が思っていたのとは正反対で驚きました。
上野さんの一番嫌なことは「自分より無能の男が昇進すること」だそうです。「自分よりも無能の男が昇進する…。、このようなことに対して「自分の能力が足りないからだ。自分が努力して変わるしかない。」と、女性差別が働いていることでも「自己責任」と片してしまう女性が、ネオリベ改革後多くなりました。これが、ネオリベ改革がもたらした弊害だ、と上野さんはいいます。
また、このあとの交流会で、女性議員の方と話したことが印象的でした。この方は、政策を変えることから「働きたくても働けない女性が、したい仕事で働ける社会」を目指しています。この方に「配偶者控除見直し」の問題を教えてもらいました。恥ずかしながら、「専業主婦世帯は税金負担が軽い。」という制度を知りませんでした。国自体が「男性は一生懸命働き、妻は夫を支えよ。」という考えを勧めていたのか、と驚きました。そして政治・政策の力が私が思う以上に大きいものだとわかり、もっと知りたいと思いました。議員さんって少し遠い存在だと思っていましたが、今回お話できたことで少し身近になった気がします。
ここでたくさんのかっこいい働く女性の方々と出会えて楽しかったです。
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