MELC(長岡ゼミ)のブログ

ごみ拾いと街づくり

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梅雨明けが待たれる中、素敵な青空に恵まれた七月の第一日曜日。法政大学のすぐ近く「神楽坂」で行われていたNPOグリーンバードの活動にボランティアとして参加した。


グリーンバードは、「きれいな街は、人の心もきれいにする」をコンセプトに誕生したプロジェクトで、「街のそうじ」を主な活動としている。
地域ごとにチームに別れて活動しているのだが、この神楽坂での活動を行っているのは新宿チーム。今年の四月にできたばかりで、「五体不満足」を執筆した乙武洋匡さんが代表を務めている。(実は乙武さんのブログを読んだことが参加への一番のきっかけだったり→ http://ototake.com/mail/442/

この日の活動は13:15から。集合場所の毘沙門天に行くと既に30~40人くらいの人が集まっていた。

実は法政大学(千代田区)に通っている私にとって、『目の前にある神楽坂って新宿だったのか』という常識的なことがまず小さな発見。参加している方の中にも、新宿といえば駅前の繁華街や早稲田の学生街なんかを思い浮かべるという人が多く、神楽坂も含む「新宿」という地域には本当にいろんな魅力があるのだなと、おしゃべりしながら始まる前から楽しくなった。
肝心の活動内容はとってもシンプル。みんなで緑色のビブスを着てゴミ袋とトングを持って楽しみながらごみを拾うこと。新宿チームの代表、乙武さんの『くれぐれも真面目にやらないように。楽しみましょう。』という言葉でごみ拾いはスタートした。

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活動時間は1時間ほどだったが、あっという間に終わってしまいました。頑張ってごみ拾いをしよう!というような雰囲気は全くなく、おしゃべりをしながら初めて歩く神楽坂を楽しんだり、特に私が参加したチームは子どもが多く、みんな大きなごみを見つけると大喜びで、何だか宝探しをしているような感覚だった。

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最後は毘沙門天に戻ってきて終了。たった1時間だったが、終わったあとは遠足から帰ってきたような満足感で、心なしかみんなの顏にも笑顔が。神楽坂のパンフレットも頂いた。

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そのあとは神楽坂を上ったところにある施設の会議室で懇親会。簡単な自己紹介のあとに、「今日ごみ拾いをしながら気づいたこと」というテーマで話し合った。

印象に残ったのは、神楽坂の街もやっぱり個人商店が少なくなり、だんだんとチェーン店に変わっていってしまっているという話。高齢化で跡継ぎがいなくなっているからなんじゃないかという理由も出ていた。2、3年前からしか神楽坂を知らない私には実感がわかず、むしろ個人商店もたくさんあるし訪れる人も多いし良い街だなとしか思っていなかったので、都心のど真ん中にあるこの街でもそういった問題があるかもしれないということが少し驚きだった。

最後に乙武さんから、このグリーンバードの活動に参加した人の中から、街に顔馴染みになるだけでなく、(チェーン店に変わるくらいなら)お店の後を継ぎたいという方が出てくるかもしれない、地元の人とそうでない人が一緒になるこの活動は、地域の橋渡しになれるかもしれないという話があり共感しながら、この日の活動は終了した。

この活動は単純に「ごみをなくそう、街をキレイにしよう」というだけではなく、新しい街をつくっていく、或いは街を変えていく、新たなきっかけなのかもしれない。
また、他の地域のチームにも行ってみたい。自分の街にもあったら面白いな。


カテゴリー: ゆーな 越境レポート

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