6月26日、この日のゼミは読書会で今回取り上げる本は上田信行著『プレイフル・シンキング~仕事を楽しくする思考法』だ。ゼミが始まる前に長岡先生が、私も含めた何人かの人に、「この本のどの章がビビっときて、一番大事だと思う?」という問いかけをしてきた。わたしは第4章と第6章で迷ったが、第4章を選んだ。というのも、5月のカフェゼミをゼミ生の宮田と企画したことがきっかけとなっている。このカフェゼミでは、カードを使ったゲーム形式のミニワークショップをすることにした。
▲今月の読書会『プレイフル・シンキング~仕事を楽しくする思考法』
本の中に出てくる学習環境デザインの実験の場として建設されたネオミュージアムには5月に行ってきたので、
それを頭に思い浮かべながら読みすすめた。
はじめは、ゲームのお題の文はコピー用紙に印刷したものをカードとして使おうとしていたのだが、味気ないし、このツールで創造的な学びにつながるのかを考えたら、そうではないと思った。長岡先生のアドバイスもあり、次に考えたのは、カラーのカードを買ってきて、それにお題の文を印刷することだった。これはなかなかきれいにできたように思う。しかし、このままカードをむき出しでカフェのテーブルに置いたら次のお題が見えてしまう。お題を見る楽しみが損なわれてしまうのではないか。それをなんとかするためにかわいい封筒に入れてテーブルにそのまま配れるようにした。このように、ミニワークショップで使うお題カードはだんだんよい形になっていったように思う。ツールを使ったワークショップでは、ツールそのものが場づくりのひとつになる。より使いやすく、カラフルでたのしくなるようなツールが目の前にあることで、創造的なアイディアも浮かぶのではないか。このときのカフェゼミの企画を通して、ツールはただ使うだけのものではなく、アイディアを出しやすくしたり、考えるのを楽しくしたりする役割があり、その力を感じた。
この経験から、ツールそのものの持つ楽しさや、ツールを作るときはどんどん目に見える形にアウトプットしてゆくことについて書かれている第4章を選んだ。
ゼミ活動での場づくりがパターン化しているという話がここ最近出ている。きっと、自分たちが使うツールにこだわりを持っていないからだと思う。これでは、場を自分たちでつくっているというより、とりあえず場として使えるようにしているという感じだ。
▲毎回同じようなツールをかごに詰め込んでいることがわかる・・・。まるでタスク。
これをわくわくする方向に変えていこうと思う。ペンの入れ方ひとつでも変わると思う。
よりよいゼミ活動をするには、自分たちが使うものについて興味を持つことからはじめたい。そうすればもっと使いやすくしたいと思ったり、楽しくしたいと思ったりするのではないか。わたしにとって、今回の読書会は普段のゼミ活動で使うツール、またそれを用意するマインドを考える機会となった。
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