MELC(長岡ゼミ)のブログ

モノを買う、ことについて考える

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5月10日(コットンの日)の日に、世界フェアトレードデイに合わせて「ファッション×サステイナブルの学校が1日限りの開校!EFC(エシカルファッションカレッジ) OPEN CAMPUS 2014」というイベントが開催された。フェアトレードのチョコレートにはまって以来、なんとなく気になっていた「エシカル」という言葉。今回そんなエシカルに特化したイベントに参加して考えたことを書いていきたいと思う。

イベントのコンセプトは「ファッションを通して、ちょっと良い未来を提案する。」というもの。1日を通して様々な企画が同時進行で行われており、参加者は自分の気になるものに参加していく形式。会場が廃校をリノベーションした「世田谷ものづくり学校」だったこともあり、まさに1日限りのオープンキャンパスという雰囲気であった。

世田谷ものづくり大学のサムネール画像”「エシカルファッション」とは、環境・社会に過度な負担を強いることのない生産方法で取り組まれたファッションのこと。「Ethical Fashion College」は、「エシカルファッション」を切り口に、「知る」「作る」「感じる」ことで、楽しみながら気づき、学ぶ、1日限りの学校です。世界で起こっていることをもっと身近に感じられるイベントやプログラムをご用意しました。友達や家族と一緒に、入学しませんか?”


私は主に2階のスタジオをうろうろしながら、様々な団体の取り組みを見学。古着を買うこときにその持ち主の抱える問題意識を洋服と一緒にシェアする取り組みや、体本来の美と向き合うヨガやインドの糸紡ぎ体験、人と自然が共有する空間作りを目指す里山ハンモックなど自分の知らない世界に、驚いてばかりだった。また、その問題に取り組んでいる方に何かを1つ質問すると10で返ってくるくらいの熱意もすごかった。実際にバングラディッシュに足を運び、その工場でつくったトートバックを自分たちでデザインして販売する団体の女子大生は「バングラディッシュは想像以上に、すごいスピードで発展を遂げている。」と労働環境の様子を語ってくれた。ほかにも、社会人だがプロボノとして活動している人のお話やNPOで働いている人のお話を聞きながら、沢山の人が自分なりの関わり方でエシカルに向き合っていこうとする姿勢を感じることができた。


ハンモック

体がすっぽり収まるハンモック。色や肌触りも素敵。

そのなかでも印象的だったのは、オーガニックコットンでできたTシャツにオリジナルのプリントを施す「Big Organic Project」」の女性のお話。アーティスト中心に行われるこの活動は、世界に1つだけの素敵なプリントTシャツを通して、オーガニックコットンの認知度や使用率を上げるのが目的。目の前で洋服ができあがる瞬間をみて、その洋服が”できあがるまで”についても考えてほしい、という。


さらに、「あなたは本当にそのTシャツが必要なのですか? 最終的にはモノを買うときにそこまで考えて買うという選択をしてほしいの」と言われた時は、思わずどきっとしてしまった。


なぜなら、イベント特別価格の1枚500円でTシャツが刷れることからか、そのブースは常に列ができている状態だった。それを見てお話を聞きながら、「私も”記念”に買って帰ろうかな」と考えていたからだ。記念に、ではなくて本当に必要だから買う。いつもは1人のお客さんとゆっくり対話し、そのモノについて考えながらコットンTシャツを買ってもらうそうだ。今度私が本当にTシャツを必要としたときに、そんな素敵な体験をしながらお買い物をし楽しみたいと思う。



コットンTシャツのサムネール画像モノを大切にする、という観点から古着(リサイクル)もプリント可。

お客さんとデザインを相談しながら決めていく。


地球や人を大切にしたモノを買う、というのはどういことなのだろうか。どうしたらでそれができるのだろうか。このオープンキャンパスを通して、普段当たり前に行ってきた「買う」という行為について真面目に、でもとても楽しく考えることができた。

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カテゴリー: みくそん 越境レポート

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