10月24日、SAN BAN CHO CAFEにて、第2回目となる、ゼミ生企画カフェゼミを開催しました。10月の4回にわたるオープンゼミも今回が最終回。NPO法人コラブルの代表理事、山田小百合さんをゲストにお迎えして、「オープンなコラボレーションの可能性」について考えました。 今回も総勢41名と、多くの方にご参加いただきました。
NPO法人コラブル:http://collable.org/
▼オープニングトーク
多様な人々、関係者によるコラボレーションが重要だと謳われている今日で、その多様な人々が、立場の違いを越えてコラボレーションすることの難しさをプレゼンしていました。本当の意味での自由なコラボレーションはどのように実現できるか、という投げかけがありました。
▼ゲストトーク
インクルーシブデザインを実践している山田さんの自身の活動を通して、障がい者の方々と共にどのようにコラボレーションしていくのかを語っていただきました。途中で山田さんから、話を聞いている私たちへ問いかける場面もありました。「この写真、なにかおかしいと思いませんか?」と、積極的に参加者を巻き込んでいるのが印象的でした!
(写真上段:インクルーシブデザインとは by 山田さん)
(写真下段:「この写真、なにかおかしいと思いませんか?」)
▼ダイアローグ
ゲストトークのあとは、「障がいのある人と無い人のコラボレーション」ということを越えて、より一般的に「オープンにコラボレーションしていくときに、山田さんの話をうけて、どのようなことが役に立ちそうか」ということを考えました。それぞれ、自分の体験談を交えながら、テーブルに敷いた紙のランチョンマットを使って、手を動かしながら語りました。
▼「共通言語」を持とうとする場の実現へ
山田さんが目指している活動は「共通言語を持つ」ということです。一方的な視座で誰かの「ために」作り上げるのではなく、双方的に「ともに」作っていくこと、目の前にいる「その人」と、自分の言葉で語り、自分の耳で聴き、自分の目で見ること、共通概念を持つことを拒絶し、自由に語る場があることが重要なのだと分かりました。言葉で分かったような気になことは簡単ですが、その実現はオープニングトークにあったように、難しいこともあります。ただ、それを実現しようとする場そのものが、とても大事だと感じました。カフェゼミは、共通言語を持つことを実現しようとする実験の場であり続けたいと思いました。
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