一般社団法人経営学習研究所(以下MALL)のイベント「地に足をつけて、グローバル人材育成を語ろう」の当日スタッフとしてお手伝いに行ってきた。このイベントはMALLの理事である島田理事の「Communication&cluture Lab」と牧村理事の「Style Lab」のコラボ企画というテーマでグローバルに働くことについて考えるイベントだ。
<イベントの内容の詳細案内は中原先生のブログからどうぞ>
http://www.nakahara-lab.net/blog/2013/01/post_1929.htm
当日は運営スタッフのお仕事で、ゲストや理事の方々のお話をすべて聞けた訳ではなかったので今日はスタッフとして何があったのかということについて振り返ってみようと思う。
テーマは「デコる」ということ。
6:30スタートのイベントの準備開始の時間は4:30。会場は内田洋行の東京ユビキタス協創広場CANVAS地下1階。白を貴重としたフローリング張りの明るい雰囲気のホールだ。今日はこの場を対話の場へと変身させることになる。まずはイスを出して大まかに会場をつくる。今回はグループごとのダイアローグということで机も登場。すべてを出して会場のバランスを見ながら配置を調整する。カラフルなイスたちは会場に賑やかさをプラスした。
会場の机イスの配置その他導線確認もOK。受付チーム、バーカウンターチーム、誘導チームにここからは別れて作業。私は受付チームだったので受付設営。領収書の作成やオペレーションを確認しながら、準備を進める。「はやくやること終わらせちゃってデコろうよ」と言ったのは受付チームのリーダー我妻さん。「デコろうよ」という言葉がなぜかすごく心に残った。
そして設営をすませて早速デコる。受付のテーブル、グループのテーブル、グループ番号を知らせるカード。受付はMALLのオリジナルスカーフがあったので敷いてみた。おつりを入れる箱はバーカウンターで使わなくなったバスケットがあったので即採用。改めて見てみると、殺風景だったテーブルに雰囲気というものが現れた。ワイン色のスカーフにリボンの飾りがついたベージュのバスケット、どこか上品さの漂う受付に変身した。
グループのテーブルとグループ番号を知らせるカードは色画用紙を使った。合計12グループあったので12色の色画用紙を使う。テーブルには画用紙を4つ折りにして三角柱の塔に、カードは画用紙を8枚切りにしてカードらしく。12色もあるとさすがに似た色もあるので番号を振ることに。色とりどりの画用紙を前に気分が楽しくなって、勝手に番号の数字をおしゃれ風に書いてみた。止めの部分をちょっといじっただけの地味な工夫だが、ただの画用紙の切れが小洒落たカードに見えるようになった。2人で分担して書いていたので、提案して字の雰囲気を統一すれば良かったと少し後悔。塔は会場の各テーブルに、カードは受付に設置した。12色の彩りは会場に雰囲気というものを与えた。カラフルなイスとマッチして、ハッピーな雰囲気が現れた。
そして内田洋行の方が会場の照明を本番用にスイッチをつけた。白の蛍光灯は消え、金色のスポットライトが大量に点灯。パッピーな雰囲気に金色のゴージャスな雰囲気の照明がマッチして、何とも言えない素晴らしい雰囲気に。「ああ、始まるんだな。楽しみだな。ワクワクするな」という気分に自分の中のスイッチが入る。さぁ、イベントスタートや!
開場してからは目の前のやることに没頭していたらあっという間に終わってしまった。参加者の方々も思い思いダイアローグしていて、楽しそうだった。終わって片付けをして、改めて会場を見渡すと、デコったことによって生まれた雰囲気はどこかへ消えてしまってまた元ある白を基調としたフローリング張りの明るい雰囲気のホールになっていた。ちょっとした工夫だったり、画用紙の彩りだったり、照明の具合だったり、一つ一つの要素が会場の雰囲気を作っていくんだなと思わされた。ただ「とりあえず机ならべて食べ物置いときゃいいっしょ!?」とかではなくて、『デコる』という遊び心をもちながら丁寧に場を作っていくことは、会全体に彩りを与える素晴らしい空間につながるのだなと気づかされた。「誰がくるか」とか「何をするか」とか「どんな道具を置いておくか」とかも重要かもしれないけれど、彩りをもった空間は人の気持ちを彩り、活動を活発化させ、道具の使い方すら変えるのだと思う。自分の中で「空間をデコる」ということにあまり意識をおいたことはなかったので、かなり強烈な教訓を得たと思う。現在いくつか場づくりを企画中だが今回の学びを生かしていきたい。
これだから場づくりは奥が深くて面白いんだな。
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