MELC(長岡ゼミ)のブログ

「関わる」ことで「見る」こと「見える」もの

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10月26日と29日の二日間、経営学習研究所の牧村さんと東京大学の中原先生が主催され、成城ナーサリィスクールで行われた「プロセス・インテリジェンス・ワークショップ」に参加させて頂きました。

このワークショップは、ファシリテーションで重要な「プロセスを見る」トレーニングをするために、「個を見る」というテーマで幼稚園児と遊び、道具を使って経験を表現し、リフレクションするというものでした。

 

 

先に感想を言ってしまえば、とても楽しい2日間でした!

幼稚園の中でたくさんの子どもと遊ぶというのは初めての経験でしたが、初日から思っていたより自然に子どもの輪の中に入っていくことができ、元気いっぱいの4歳児とともに手も足も泥だらけになりながら一緒に遊び、「個」を見る経験をしました。

 

図2.jpg

 

 一日目はその経験を、ストーリーとして表現したのですが、最初は、“「個」を見るってどういうことだろう、、”とほとんど理解しきれていなかったため、次第にワークショップの内容より“子どもと楽しもう”という気持ちが大きくなってしまったのか、思っていた以上に、自分が「個」を見れていなかったことに気づきました。

なんだかんだ一日目は難しい..と思いながらフィードバックをもらってからもいろいろ考えていました。そんな気持ちでいたリフレクションのなかで、「関わること」と「見ること」について

「かかわら」なくては「みえない」ものだけど、「かかわり」すぎても「みえない」こともある。

という中原先生の言葉が、“あ、その状態になっていたのかも、、”となんだかすごく印象に残りました。「個」をみるために仲良くなりたくて、たくさん子どもと関わるよう心掛けていましたが、それは単なる私からの一方通行であり、かかわりすぎてしまったことが、私以外の人との関係から見える「個」や、全体の中にいて初めて見える「個」を見えにくくさせたのかもしれません。

また、思い返すと、いつも私が子ども向けにファシリテートするときは、とにかく声をかけまくっていました。「声をかけて欲しい人もいれば、そのままの方がいい人もいる。」ということに気づくためには、かかわりすぎず、第三者のような視点をもって全体をみることも大切だなと思いました。

 

そんな感じで、二日目が始まるまでは、一日目は失敗したと思っていましたが、実際そんなことはなかったかもしれません。学びのきっかけになったからです。

私は、一日目と二日目の動きにほとんど外から見える変化はなかったと思います。どちらも同じくらい、子どもたちと仲良く遊びました。けれど、自分の中では大きな変化があったとおもっています。二日目は「個」の関係性を意識したことで、まったく違ったものになったからです。同じ「遊んでいる」という状況のなかで、意識するだけでこんなにも違って見えるのかと思うくらいその子と仲の良い子との、または仲が良さそうに見えてそうではない子との関係性から、全体の中にいるその子の「個」が見えてきました。この経験はレゴブロックを使うことで、とてもシンプルに表現することができました。(そしてこの時の幼稚園の先生方からのフィードバックが、とても参考になりました。)

関係性から「個」を見る”  “一人では「個」は見れない

まさに、この二日間のワークショップという場だったからこそこれを意識し、実感することができました。

 

 

最後に伝えたいのは、今回ワークショップが行われた成城ナーサリィスクールの保育士の先生方が本当にすごい方々だったということです。

子どもたち一人一人のことをこと細かにみていて、それぞれの場面で的確なファシリテーションをする姿をみて、“あんな風になりたい”と強く思いました。もちろん、幼稚園の先生になりたいというわけではありませんが、この思いは忘れないようにして今後に生かしていきたいと思っています。

 

 

この2日間のワークショップでたくさんのことを学ぶことができました。

中原先生、牧村さん、成城ナーサリィスクールのみなさん、本当にありがとうございました。

 

 

図3.jpg

 

二日目の最後別れ際に、ある子にもらったキャンディです。

私は名前も憶えられていないくらい、ほとんど一緒に遊べなかった子なのに、「○○と遊んでるのは、楽しそうだったね、次は私とやろう」と言われました。私も見ているだけでなく、見られていたんだなと思わされた一瞬でした。。

 

カテゴリー: ゆーな 越境レポート

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