東大の中原研究室、慶応大の牛島ゼミとの合同ゼミが行われました。場所は東大本郷キャンパス工学部塔。半年前にここに来たのを思い出して少し懐かしくなりました。
今回は中原淳先生の書かれた「知がめぐり、人がつながる場のデザイン 働く大人が学び続ける"ラーニングバー"という仕組み」の本を読んだ上で、場づくりと学びについて考えました。
知がめぐり、人がつながる場のデザイン
働く大人が学び続ける"ラーニングバー"という仕組み
前半戦は中原研究室の大学院生、舘野さんのファシリテーションで会場の場づくりを行いました。はじめに舘野さんから簡単に場づくりについてレクチャーいただき、そこから参加者全員で会場を作りました。初めて出会った人たちと即興的にコラボレーションしながら会場を作るのはとても愉しく、あっという間に時間がたってしまいました。完成作を見てみると、机は8島と言われていたのが人数が予定より増えたため10島に変えたり、机を見やすいように斜めにセッティングしたり、食べ物のスペースをドリンクバー、フードコーナーで分けるなどいろんな工夫が組み合わさり快適な場所を作る事ができました。とても面白い経験でした。
後半戦は中原先生の「学び」に関するレクチャー。先ほどの本を元に、どのように学びのイベントをデザインしていくかを
①対話
②メディア
③学習環境
④参加型デザイン
の4つのキーワードをつかってお話をしてくださいました。学びのかたちの歴史やラーニングバーを例に取りながら私たちにもこのような場を作る事を掻き立てるようなプレゼンでした。このような場づくりの「お手伝い」はした事はあっても、実際につくりだす経験がない自分にとって、大きなチャレンジを受けました。参加者として参加する事はもちろん愉しいことですが、実際に参加者の事を想像しどのような学びを提供するかを考えなければならない企画者の経験は、ただ参加するよりも大きいのではないかと感じ取れました。実際に当時のラーニングバーの話をする中原先生と舘野さんの顔はどこか懐かしそうで楽しそうでした。
その後はグループで感想をシェアして質疑応答をしながら合同ゼミは終了。質疑応答の際に先生方がお話していた「イベントをやった後はかなり落ち込む」という話も主催者ならではの体験ですごい面白くて、一体どの部分にやりがいとか面白みを見いだしているのか聞いてみたかったです。
いつもと違う<場所>に来て、いつもと違う<話>を聞き、いつもと違う<人>と共に考える。
こんな経験をする事ができるのはすごい幸運な事です。
知らない人と即興的に場をつくってみんなで学ぶ。そんな楽しい経験だけでなく、中原先生の「あなたは『舞台にたつ人?』、舞台にたつ人の後で踊る人?」という問いかけにとてもモヤモヤする。なかなかない貴重な一日でした。
当日のつぶやきのまとめ
コメント