4月終わりに、ゼミの読書会にてソーシャルデザイン（グリーンズ編）という本を読んで人に会い、ハッした。

「ソーシャルデザイン」という言葉を聞いたことがない人も多いと思うが、グリーンズ（greenz.jp）では「ソーシャルデザイン」を、「社会的な課題の解決と同時に、新たな価値を創出する画期的な仕組みをつくること」と定義している。この本を読むまでの私は、社会的な課題・社会問題とは少子高齢化であったり、原発の問題であったり、ニュースで大きく報じられていて、ネガティブなもので、多くの人々が問題だと捉えているものだと思っていた。しかし、この本の中の社会とは肌で感じる身近なものであった。普段生活してる半径5mで自分ごととして考えられるものが、私にとって社会であり、そしてそこで違和感を覚えたり、変えたいとおもうことが社会の課題だと思った。この本にはそんな思いからアイディアをだして、形になった事例が多く書かれており、その中でもフランスやイギリスで展開している好きなおばあちゃんを指名してオリジナルのニットアイテムをつくってもらえるGolden Hookというものがとっても印象深かった。きっと、幼いころ、祖母や母にマフラーを編んでもらったり、お気に入りのバービーの服を足こぎのミシンで作ってもらったことがすごく嬉くてなんだか懐かしくて思え、少し身近に感じることができたからだと思う。

そんな中、6月8日に第一回ソーシャルグッドテーブル ～Social Good Table～に参加した。実質その会にいた時間は1時間ほどだったが、身の回りで問題に起こっていることを解決したいと思っている人たちに出会い、衝撃だった。本では読んでいたものの、実際会ってみるととてもエネルギッシュで引き込まれるものがあったのである。本で読むことで発見もあったけれど、人に会うことで実際に起きていることなんだ、と実感がしたのである。驚いて、少し嬉しかった。

今まで、直感と好奇心で教室からでて越境（ワークショップに参加したり、、、）してきた。新しい人・気づきに出会い、楽しい凄いと思うことはあっても、どこか傍観していてそれ以上のものを見出せていなかった。感じているだけで、「自分ごと」として物事を捉えて考えていていなかったのである。ソーシャルデザインの本を読み出会いがあり、「自分ごと」で考えることに何をする上でもなくてならいものなのだと思った。

私は前期は主に2つの活動しきた（いる）。

1つ目は、FLEDGEという4月から始まった半期のワークショップの勉強会に参加している。4人1グループでワークショップをつくっていて、ワークショップの本実践まであと1ヶ月をきっており、富士山の八合目あたりだ。今まで越境というものをしてきたが、一回ぽっきりのものだった。今回は半期コミットする中で、モチベーションがアップダウンしながら「自分ごと」として考えないと物事が進まない、、、と今ヒシヒシ感じている。またそう考えることによって、問題がはじめて出てどのようにしたら突破できるかを考えていく。最後に参加してよかったと後悔がのこらないように、残り2ヶ月やっていこうと思う。そして、FLEDGEの活動はまだ終わっていないので、また振り返りは改めて書こうと思う。

2つ目は、今年の11月上旬に中野新橋駅にある川島商店街で行われる町おこしのためのフェスティバルをつくるプロジェクトに参加している。川島商店街は、中野新橋駅より徒歩10分くらいの場所にあり、昔は賑やかだったらしいが今では休日でも閑散としていて、シャッター街である。「ここに住んでいて、ひとけが少なく子供を育てるのに不安だ。」という人が参加していたり、「人と人のつながりは大切だ。」というコミュニティカフェをやっていた人が参加していたり、その人たちに吸い寄せられたように70人強の人が参加してものだ。はじめにこのプロジェクトを立ち上げた方が、どんなフェスティバスであれば魅力的で来客してくてるだろう、、、と考えたところ、ランタンやキャンドルを使い幻想的な空間をつくることを思いつき、人集めがはじまったそうだ。今では『東京行灯祭～TOKYO LANTERN FESTIVAL～』というフェスティバル名も決まった。まだこちらは、参加していると言っているものの、受身になっているのでこれから貢献し私ができることをこれから探していきたい。 

前期を通して思ったことは、越境してその先に何かを生み出せるようになるためには、「自分ごと」として考え主体的に動く段階にきているのだということ。そのためには、考えてながら実践をしていこう。

まずは思って目の前のコト、やりきろう。