経験から省察をする学習がmelcのスタイル。今までの、大学で講義を受けること=学ぶことだと思っていた自分から考えると、ものすごいギャップを感じた前期の活動。
直感と好奇心を信じて行動をおこす、これもmelcのスタイル。行った先はどこでもいい、その後の振り返りの中でいかに考えるか、今回のブログはそこを意味するものとなる。
私が前期に直感で、一番最初に飛び込んだ先、
それはsport for smileの講演会であった。
これは5月13日に日本財団で行われたもので、講演をはじめ、パネルディスカッション、ネットワーキングなどの交流の時間もあり、総勢20組以上の団体が自分の活動についてお話をしたり、議論することとなった。中には海外からSkypeを通して講演する方もいらっしゃって、とてもたくさんの話を聞くことができた。
活動の競技は様々で、日本ふうせんバレーボール協会の方、難民フットサルの方、ホームレスワールドカップの方などが参加しており、年齢も社会人の方をはじめ、学生の組織もあり、いろんな方が参加していた。
ここでは、活動している分野は違う、しかし一つ共通して言えることがある、
みんなスポーツを通して世界を変えたいと思っていることだった。
ただスポーツを趣味として普段やってきた自分は、スポーツを社会と結びつけて、社会を変えていこうという人たちと出会って、なにかわくわくした気持ちを感じたのを覚えている。
そして年々世界でもスポーツの人口が増えているし、今年のオリンピックを見てもわかるように、スポーツに興味を持つ人は、増え続けている、こうしたことからも、スポーツの影響力は大きくなり、スポーツを用いて社会を変えることはできると思うようになった。
またこの講演会に参加していた団体の一つがブラインドサッカーの方であり、次の越境へとつながることになった。
=ブラインドサッカー ボランティアスタッフとしての経験=
このボランティアスタッフの活動は、6月9日と10日に味の素スタジアムで行われた、第11回日本ブラインドサッカー選手権大会B1大会のサポートであり、会場の設営から、撤収までと会場の案内やボールのスタッフなど、大勢の方の協力があった。
このスタジアムでは、大会とは別に、ブラインドサッカーを初めて見た人にも、知ってもらうための、体験用のブースがあったりと交流の機会がもうけられていた。
私も今までブラインドサッカーというスポーツを講演で聞くまで知らなかったうちの一人で、
でもボランティアとして参加して、間近で見たときのプレーや、少し体験をしたときに素直に驚きを感じた。
まず、ブラインドサッカーの絶対的なルールとして、目にマスクをつけて、完全に視界をシャットアウトすることがある。これは、視覚に障害を持った人も、健常者も同じフィールドに立つことを意味する。
これがどんな状態か? 想像していたものと遥かに違った。自分の場合は、マスクをつける前の見えていた世界を頭の中でイメージすること、それを意識していた。
ここに人がいて、ここにボールがあって、ここにゴールがあって・・・
でも体験して一番頼りになるのが、音であり、声なんだということに気がついた。普段いろんなスポーツする上では、さほど気にもしていなかった声が、実は力をもっていること、見えない状態で一歩踏み出す恐怖など、経験してはじめて気づくことは、とても多いのだと思う。そこに経験することの意味があるように思う。
そしてスポーツは基本的には、体をつかって表現するものと捉えていた、しかし体が不自由な人もスポーツを多いに楽しむことができる。
このことを強く感じた自分は、この活動の振り返りの中で初めてダイバーシティの考えに出会うことになった。
ダイバーシティとは個性であり、バリアフリーなどの、障害者との壁(バリア)をなくすことに、注目するわけでも、ユニバーサルデザインのような、障害とか関係なく使いやすいものを作ろうという考えのものではなく、障害は個性であり、みんなそれぞれが持っている個性をどう感じるか、どう生かしていくかが大切であること、
ブラインドサッカーにはまさしく、いろんな個性を持った人たちが集まる集団であり、この場を肌で感じることができたのは、今後のテーマを考えていく上で、貴重な経験ができた。
今後の活動としても、もっといろんな場に越境して、経験することに意識をおき、そこから考えること、考える習慣を普段の生活から身につけることを目標としていきたい。
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