MELC(長岡ゼミ)のブログ

There is a will, there is a way.

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自分の好きなことを研究にしていいのか?

研究って誰のために、何のためにするのだろう。

社会的にどんな意味があるのだろう。

 

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4月の始め、私は課題図書であった「ソーシャルデザイン」を読んで、いきなり大きな壁にぶつかった。

初めて、自分と社会の間にあるものを意識し、自分自身と向き合い始めた瞬間だった。

  

前期の活動を振り返るにあたって、私がこの4ヶ月で得たものは、たくさんの素敵な人に出会いと、自分は社会に対して何ができるかという、存在意義であったり、日本の未来を担っていくんだ!という意志である。

 


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まず第1に、たくさんの素敵な人との出会いについて。

これは、MELCの活動スタイルのうちの1つ、越境活動を通して、会いたい人に積極的に会いに行ったからだと思っている。具体的には、研究対象である、食にまつわる様々な場に身を投じた。「ソーシャルランチ」のインターンにコミットしたり、NPO法人「社食.com」の学生記者をしたり、「墨東大学」でカレーを作りに行ったり、「フードデザイナーズネットワーク」でボランティアをしたり、「MALL」のスタッフになったり、「Educe café」のケータリングを担当したり。Awayで外のプロジェクトに参加し、行動することの意味を見いだした。1人1人が多様な準拠枠を持っている21世紀。その中で社会をより良くするために、従来の綿密に計画をし、問題を解決しようとする姿勢ではなく、直感と好奇心で動ける行動者であり、問題を発見し、世に問うという姿勢が重要であると学んだのである。さらに、会いたい人に会いに行く唯一の手段は、どれだけ自分自身が魅力的になって、どこまで行動できるか、であると学んだ。自分の可能性は、自分で切り拓く。全ては自分次第で、自分の憧れている人と経験や思いを分かち合うことで、人生は豊かになる、と確信した。憧れは自分の限界を超えるための源である。少なくとも私は、憧れの人と対話することで、すごくポジティブな気持ちになれたり、心に響いた言葉があったりと、強烈なパワーを貰ったのだった。

 


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第2に、自分が社会に対して何ができるかということについて。

まず、ここでいう社会について押さえておきたいポイントがある。社会とは、日本全体の政治や環境問題といった壮大なことだけではなく、自分の身の回りの、半径300メートル以内の出来事や関わった人たちのことも含める。そして、最初に戻るが、「自分の好きなことを研究にしていいのか? 研究って誰のために、何のためにするのだろう。社会的にどんな意味があるのだろう。」について、ようやく答えが見つかったので、述べておきたい。

 

私の研究テーマは「食の可能性を追求し、人と人をつなぐ場をデザインする」。

食は、元々関心があった。冒頭でも述べたが、好きなことそのものであったのだ。でも、なんで好きなのか?を深堀りしていった結果、シンプルに美味しいものを食べているときに幸せを感じたり、人と一緒にごはんを食べる、会話をしながら食事することが楽しいと思うからだと気がついた。その中で、食の可能性について、あらゆる方向からアプローチしてみたのだが、私が最も可能性を感じたのは、食をメディアとし、人と人がつながる場であった。食が人と人の出会いのはじまりであったり、話の種になることを確信したのだ。『出会い』をデザインする上で欠かせない要素だったのだ。そこで、食×コミュニケーションを研究し、アウトプットすることで、世の中に少しでもプラスのムーブメントを起こしたいと思うようになった。社会的な意味は、結局は常に自分と社会を、「自分ごと」として捉えているか、社会をこうしていきたい!という強い意志があるかどうか、に付随するものなのだ。

 

 

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第3に、自分が実現したい未来について。

正直、この4ヶ月なくして、私は志を高く持つようになった自信はない。

4ヶ月で、私は、『出会い』を切り口に、人の心を豊かにする瞬間を増やし、幸せの連鎖を世界中に広げたいと本気で思うようになった。現実問題、私一人の力で、世界的なイノベーションを起こすことは難しいかもしれない。でも、私は、人との出会いや繋がりを大事にし、一緒にイノベーションへの『道』を創造することができる。自分から積極的に行動して、学びを深め、意味付けて、経験とする。その経験を発信したり、対話を重ねることで人に伝える。そして、まずは身の回りの人が、日常の中に幸せだと感じる瞬間を創り出す。きっと、それらが積み重なることで必ず幸せは連鎖する。世界平和だ!なんて大それたことは言えないけれど、人の心を豊かにし続けることができれば、きっと素敵な未来になるはずだ。

 

これからも、私は行動者であり続ける。もっともっと多くの素敵な人に出会いたい。そして、出会ってきた全ての人に感謝の意を込めて、恩返ししたい。それが表現をすることだったり、発信し続けることなのか、カフェゼミから日本を変えるのか、あるいは19世紀のパリのカフェを、日本に文化ごと持ってきて(自分でカフェをオープンして)、イノベーションを起こす場を創ることなのか。まだまだ模索中だが、まずは後期も前期以上に、知的好奇心が揺さぶられるような活動をしていきたい。

カテゴリー: まこ ゼミ活動

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