MALLのキックオフイベント「シアターMALL」から1ヶ月、あの時の興奮がまだ記憶に新しいなか、第2回のMALLイベント『ギャラリーMALL』が行われました。
私は「シアターMALL」に引き続き、今回も運営スタッフの一人として参加してきました。この記事は速報レポートです。
ギャラリーのメタファーから展開されるこのイベントは、「学びに関する作品(場やコンセプト、ツール)を少人数で吟味していく」ことをねらいにしています。そして、今回のテーマは「場づくり入門:〈ガチャトーク〉を鑑賞する」。あえて「入門」とすることで、対話型イベントが初めての方でも気軽に参加できるような場づくりをめざています。
記念すべき第1回の開催場所は、永田町にあるプラス株式会社のショールーム「+ PLUS(プラスプラス)」。とてもスタイリッシュにデザインされた空間は、「ギャラリー」のイメージともぴったりです。
+ PLUS(プラスプラス) http://www.plus.co.jp/showroom/
この素敵な空間を使ったホワイエタイムでは、参加者のみなさんがドリンクと軽食を楽しみながらの対話がすぐに始まりました。そして、開始前だというのに、対話が大盛り上がり。なんと、セミナールームに移動することなく、そのまま、長岡先生の挨拶が始まり、さらに、「ギャラリーMALL」のコンセプトやテーマ説明までやってしまうという、脱予定調和的なオープニングでした。
吟味する作品は「がちゃトーク」。慶應義塾大学の加藤文俊先生と長岡先生のプロジェクト「自画持参」から生み出された「対話」とも「プレゼンテーション」とも違ったトークの方法です。今回は「対話」ということ自体をテーマとして、参加者のみなさんが「対話についての疑問や悩み」をもちより、「がちゃトーク」のスタイルで対話を行いました。
「自画持参」 http://jigajisan.net/intro.html
参加者全員が「対話についての疑問や悩み」を紙に書き、カプセルに詰め大きな袋に入れます。そして、袋からカプセルを1つだけ取り出して、そこに書かれているテーマについて「3分間」で答えていきます。
ギャラリーMALLでは、理事の方々も参加者と一緒に「作品の鑑賞」を行っています。今回は理事もテーブルに加わり、「がちゃトーク」を鑑賞していました。また、この日は同じ人が連続2回スピーチする事もあり、大いに盛り上がっていました。
「がちゃトーク」の最後は「カミングアウト」の時間。ここでは、全てのカプセルをオープンし、対話についての悩みや疑問を全員で共有します。そして一旦ブレイクタイムに入りましたが、その最中にも、カミングアウトの続きをしてる方たちもいました。
後半は、体験を踏まえ、「がちゃトーク」という手法について吟味していきました。「対話ツールとしての〈がちゃトーク〉の特徴はなにか?」「がちゃトークを企業に戻ってどう活用するか」、そして、「そもそも対話とは何か」といったことについて、「ギャラリートーク」が展開されました。そして最後にラップアップ。ここでも各理事が「参加者というスタンスでのコメント」をされていたことがとても印象にのこりました。
中原先生からのコメントでは、「対話」について長岡先生への問い掛けがあり、それを受けて長岡先生が「対話とアマチュアリズム」という視点からのコメントをかえすといった、とても刺激的なセッションとなりました。
そして、ギャラリーは閉館時間をとなりました。議論が深まって来たところで少しもったいない気もしましたが、その続きは「ギャラリーの外で」がいいのかもしれません。
盛り上がった「ギャラリートーク」の終了後、プラス株式会社様からお土産の文房具をいただき、ギャラリーMALLは終了しました。「対話とはいったいなんだろう?」「そもそも対話って必要なの?」そんなディープな問いを参加者の方々が真剣に話し合っている姿、しかも、真剣でありながら、どこか楽しそう、そんな様子をみることができました。
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