12月末、年度初めに開催された「カフェゼミ」。
ガチャトーク形式を用いた読書会、ワールドカフェ方式での企画発表を経て、「カフェゼミ」という新しい場の概念がMELCになじんできました。
*ガチャトーク: 慶應義塾大学・加藤文俊先生と長岡先生が始めた「自画持参」というプロジェクトの中で開発した、通常の「対話」とも違い、「プレゼンテーション」とも違った、「トークセッション」の新しいスタイル
*ワールドカフェ: 「知識や知恵は、機能的な会議室の中で生まれるのではなく、人々がオープンに会話を行い、自由にネットワークを築くことのできる『カフェ』のような空間でこそ創発される」という考えに基づいた話し合いの手法(By Juanita Brown, David Isaacs)
1杯の飲み物と片手で掴める焼き菓子。
カフェというリラックスした雰囲気の中で相手との距離が近く、自由な対話、意見交換が生まれました。教室のように無機質でやけに広い空間だと、「発表」というだけでも言葉のプレッシャーがかかるのに、空間的にも緊張感が高まります。一方通行ではなく、カジュアルな雰囲気の元だからこそ発言の機会も増えたのだと、新しい試みを通して実感しました。
リラックス・気分転換・くつろぎの場としてのカフェ。
買い物で歩き疲れたとき、仕事に追われて一息つきたいとき。 恋人達、友人らで語り合う、あるいは一人の時間を楽しむための場。凝った内装やインテリア、雰囲気だけで和み、時間を気にせずにいられるのが最大の特徴でしょうか。
お腹を満たすためのカフェ。
わざわざレストランで食事をするほどでもないとき。一人でパスタを食べたいとき。店頭の看板を見て、ちょっと立ち寄ってみようという好奇心で気軽に足を運ぶことができます。カフェごはんも最近の流行ですね。
打ち合わせの場所としてのカフェ。
少人数ではありますが、教室や会議室でのミーティング、つまり閉ざされた空間より、自由な発想がわいてきて、難い話もスムーズに進められます。
ざっと、カフェの役割はこのようなものでしょうか。
ここに、「学びとしてのカフェ」という新たな役割が根付くように、私はこれから、「食とコミュニケーション」をテーマに研究活動をしていきたいと思います。
ゼミ生、ゼミに遊びに来られる方、場を提供してくださる店員さん、カフェという空間で様々なコミュニケーションが創造されるであろうということに、今からわくわくしています。
ワークショップもカフェで行えたら、あるいは逆に教室にカフェの空間を作ってワークショップを開催できたら・・・まだまだ試行錯誤の段階ですが、新しいことにチャレンジする精神を忘れずに研究活動に励みたいです。
コメント