12月1日(木)から4日(日)まで、三宅島大学のプロジェクトに慶応大学加藤研究室の方々と一緒に参加させていただきました。三宅島という言葉をきいて、2000年の雄山の噴火を思い出す方もいるのではないでしょうか。三宅島は、竹芝浅橋よりフェリーで片道7時間はどの場所に位置しており、人口約2800人、島の外周は山手線一周とほぼ同じくらいの大きさの島です。
さて、三宅島大学プロジェクトということで、三宅島に大学があるの?と思われる方もいるかもしれません。三宅島大学とは、実際に施設が存在しているというものではなく、三宅島全体を“大学”に見立てて、さまざまな「学び」の場を提供するという仕組みであり、三宅島大学が提供する講座やプロジェクトに参加することを通し、人びとが出会い、のびのびと語らう「学び」の場をデザインし、コミュニケーションの誘発を試みるプロジェクトのことです。講座を履修することにより、単位取得でき、合計124単位以上取得すると卒業できるシステムになっています。
今回、私は12月2日(金)、12月3日(土)に『ポスターをつくろう』という講座に参加しました。この講座は、グールプもしくはペアを組み、お店や島についてのポスターではなく、『人』にスポットをあてて『その人のポスター』をつくろうというもでした。実際、簡単なインタビューや写真撮影をおこない、その成果を言葉を添えポスターとしてデザインします。私たちのチームの取材先はペンションサントモの女将のあつこさん。あつこさん含め、4人で机を囲み、インタビューが始まりました。島にきた経緯、旦那様との馴初め、三宅島で体験した2回の噴火、5年間の避難して感じたこと、島への思いや決意、、、1時間という時間のなかで、楽しいお話やぐっと胸が熱くなる話をしていただき、途中メモを取ることも忘れてききいってしまうこともありました。取材が終わり宿泊していた避難施設に戻り、チームで思ったことや、印象に残った一言などをポストイットに書き出してに各自机に並べ整理した。同じ要素のものは重ね、似ているものは近くに張り替えるなどして、ポストイットで考えていたことをを頭から切り離して客観的にみれるようしたのです。まず、何を一番伝えたいかをチームの三人で話し合い、写真を選び、一番伝わりやすい表現やデザインを考えて2日間で2枚のポスターがしあがりました。そのうちの一枚が下のものです。
このポスターを持ち、あつこさんがいるサントモにお邪魔しました。喜んでもらえるのか、すこしどきどきしながらお渡したところ、少し涙ぐみとても喜んでくださいました。その時印象に残った言葉が一つあります。「三宅島にきて30年、振り返るいいきっかけになりました」と。旅行先でであった人と会話するのとはちょっと異なり、ポスターを制作するという講座を通して接することによって、また別の側面をみることができたのかなと感じました。
三宅島大学は、新しい学びの場です。
もし、機会があればみなさんもぜひ参加してみてきださい!
加藤研究室のみなさま、三宅島でお世話になったみなさま、サントモのあつこさん、
体験貴重な経験になりました。ありがとうございました!
三宅島大学URL*http://www.miyakejima-university.jp/
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