11月23日(水) 六本木アートカレッジに行ってきました。
1day限定で行われるこの六本木アートカレッジ、テーマはズバリ『アート』です。
アート、、自分ではあまり馴染みの無い世界でした。なんかアートと聞くと格式高い美術館を思い浮かべてしまって、小学校の頃の美術館観賞会で「色づかいがすごかった」くらいの感想しか書けなかった情けない自分を思い出します(笑)
今回はそこで出会った『人とモノの空間?新しい風景を創る?』という講座について書いていきたいと思います。
講師は長岡勉さん。株式会社POINTで建築家・デザイナーをされている方です。
まず始めに、空間と家具・人と家具についてお話ししてくださいました。
「家具=単体の機能ではあるが、向き・形・数によってその可能性は変わってくる。パーティだったり、ミーティングルームだったりと、人が自由に空間をアレンジできるものです。」
納得しました。確かに、授業をするにしろワークショップをするにしろ「家具」がその空間を創り上げているということです。
【2007年嘉悦大学に造られた全長50メートルの家具】http://www.point-tokyo.jp/works_nagaoka/ni11kaetu.html
1人用のスペースやちゃぶ台など「人の活動に合わせた空間」がそこに造られています。学生は与えられた通りにこの家具を使う人もいれば、また違った使い方をする人もいる。という所に面白さを感じました。
「空間は一つだけど、そこに段差を加えることによる機能を限定しない使い方を提供している」と長岡さんはおっしゃっていました。
写真を見た1人のお客さんが「猿山のようですね」といったのですが、確かにそれに近いものをそこに感じました。
縄張りとかあるわけではないのですが、なんかこう「自分の場所・空間」を自分でアレンジしていく感じはとても魅力的でした。
次に見たのは『うろこや』という作品です。http://www.point-tokyo.jp/works_nagaoka/ni12uroko.html
家の中にちょっとしたスペースを取り入れて創る「空間一体化」の家具でした。
家具で空間を創るのではなく、空間を家具にしてしまうという考え方はとても興味深かったです。
小屋の上の部分はフェルトで作られていて、季節に応じて取り外し・取り換えが可能になっています。
なんかこう、「衣服の延長で家具を取り入れる感覚」という感覚が斬新でした。
またそこに遊びの要素を加えたてみたりと、「人の居場所とモノの居場所の一体化することが大切」と長岡さんはおっしゃっていました。
ちなみにこの作品は80~100万円ほどで作ることができるそうです。
その他にも様々なデザインの写真を見せてくださいました。(長岡勉さんのその他の作品はこちらのworksから見ることができます→http://www.point-tokyo.jp/point_works.html)
この講座通して、「モノ」、そして「空間」というものが自分たちの生活にどのような影響を与えているのだろうと考えました。
普段私たちが使っている家具、でもそれは本当に「私たちが使っている」のでしょうか?
もしかしたらそこにある家具や空間によって、「行動が作られているのではないでしょうか。」
すこし不思議な感覚でした。
長岡研究室の11月の研究活動テーマは「越境」。
人から人への体験だけではなく、人と家具・人と空間もコラボレーションして考えていったら面白いんじゃないかな、と思わせてくれるようなわくわくした講座でした。
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