11月23日に日比谷公園図書館で開催された「まち塾@まちライブラリー」にボランティアとして参加してきた。
まち塾とは、まちを元気にする“学縁”をテーマに、「まち」で働き、生活する人が、「まち」を自分の目線で活き活きとさせるための塾である。その活動の一環の「まち塾@まちライブラリー”人”のライブハウス」に今回参加させてもらってきたのである。
まち塾HPhttp://www.mori-m-foundation.or.jp/machi/
”人”のライブハウスhttp://www.mori-m-foundation.or.jp/machi/hibiya/index.shtml
ボランティア内容は、一般参加者と共に参加してカタリスト(語り手)の方のログを取るというもの。カタリストの方は、30名程度いて、それぞれ本当に個性が現れていた人ばかりで、それでいて本当に社会で頑張っている大人たちであった。日本一長い名前のお菓子を作ってまちおこしをしている人、活版印刷に虜になっている人、夢は妖怪になることと宣言している人。こんな個性豊かな人たちの中から私が今回ボランティアとして担当させてもらったのは、東京314区画を徒歩ですべて歩き通し、さらには東京から京都まで歩いてしまったという人。
名前は竹林一さん。普段は企業で新規事業の立案や立ち上げをされている方である。時々講演するときに場を盛り上げるために東京-京都を歩いた話をするそうですが、いつもこの趣味の部分だけに質問が集中してしまうそうです。ということで、今回はその趣味の部分を話してくださいました。どうして東京-京都を歩いたのか。答えは単純でした。ある日、長期休暇が取れ、京都にある自分の家へ帰ろうとしたとき、東京のこの道は本当に家まで続いているのだろうかと疑問に思って、その瞬間から歩いてしまったそうだ。歩いている途中、なんで自分は歩いているのだろうかと疑問に思ったそうだが、一度踏み出したらやめようにもやめられないとの気持ちが強かったようである。結果15泊16日かけて京都にある家に無事着いたそうだ。
何の計画もなく、好奇心だけに動かされて行動できる人ってなかなかいないし、真似しようとしても勇気が出ない。やりきった先のことを考え自分にとって意味あるのか、無駄な時間ではないのか。こんなことを考えているとなかなか一歩踏み出すことができない。こういったことを踏まえると、勇気を出して一歩踏み出すのが「越境」の始まりなのかもしれない。これまで、いくつか一歩踏み出してきたが、すべてマイナスへ作用したことはない。竹林さんが言ったように、まずは一歩踏み出すことが大事。今回はこのことを改めて再認識する機会であった。
補足になるが、まち塾のおもしろかった点を挙げると、自己紹介する際に、自分の名前ではなく自分の持ち寄った本の名前を紹介するところ。それぞれがお気に入りの一冊ないしは二冊の本を紹介するというもの。普通の自己紹介と違って、こうやって自分のお気に入りの本を紹介することで会話も弾むし、場も和む。ワークショップってこういった細かいところに場を作るトリックが散りばめれられているから楽しくななるのだなと思う。こういう風に気づくのもメタ認知の一つなのかな。
日比谷図書館
アゴラトーク(オリエンテーション)
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