ブログ Written by Takeru NAGAOKA |「MELC」 の記事

  ダニエル・ピンクの著書『モチベーション3.0』が日本で話題となったのは2年程前のことだったと思います。「内発的動機づけ」という心理学用語をビジネス界に広めるきっかけとなったのがこの本ですが、長岡研究室のメンバーにとっては「ソーシャル」という言葉の意味を考えるきっかけとなった本と言えます。 ■  新たなビジネスモデルは「利益の最大化」だけを目指していない■  現代人は「経済人」ではなく「成熟した一人前の大人」である 『モチベーション3.0』の中で語られているこれらの言葉は、私たちが新たな社会を考える上での重要なヒントを提示しています。そして今日、「一人ひとりにと...
学生たちのブログでもたびたび出てくる話ですが、長岡研究室では「越境すること」をメインの活動としています。「研究室としてのプロジェクト」は基本的にボランタリーなものだけで、事実上、学生たちがコミットするほとんどのプロジェクトが「アウェープロジェクト」です。 MELC学生ブログ http://www.tnlab.net/melcblog/ そして、「見知らず場に出かけていって、見知らぬ人たちとコラボして、その出会いと体験を誰かに語る」という一連の活動を、長岡研究室では「学びのエスノグラフィー」と呼んでいます。学生たちは、エスノグラフィック・レポートを書くわけでもありません。また、学術的な調査目的を...
慣れ親しんだ活動を別の場で展開すると、それまで活動をかたち作ってきた境界が揺らぎ、活動の新たな意味と可能性が見えてきます。 7月12日(木)の「カフェゼミ 12th July」では、「読書会」と「がちゃトーク」と「カフェゼミ」という3つの要素をひとつの時間に組み込んだ「場の実験」を行います。 読書会の課題図書は『プレイフル・シンキング』(上田信行・著 宣伝会議)。この本をテーマとした「がちゃトーク」を行います。「がちゃトーク」とは、慶應義塾大学・加藤文俊先生と私が始めた「自画持参」というプロジェクトの中で開発した、通常の「対話」とも違い、「プレゼンテーション」 とも違った、「トークセッション」...
通常ゼミとは、同一の大学(多くの場合、同一の学部)に所属するメンバーで進められるクローズドな活動です。もちろん、緊密な関係性が深い学びをもたらすこともありますが、閉じた関係の中での学びにはある種の限界も感じられます。 さて、固定的な意味を付与されてきた活動も、それを別の場で展開すると、意味をかたち作ってきた境界線が揺らぎ、新たな可能性が見えてくることがあります。ゼミという活動もカフェという場に移すことで、見えてくる何かがあるはずです。 6月14日(木)15:30 – 17:30 カフェゼミでは、角めぐみさんと共に「大学という境界線」について考えます。角めぐみさんが運営されているプロ...
長岡研究室(MELC; Management Ethnographers’ Learning Community)では、昨年12月から「カフェゼミ」を行っています。無味乾燥な教室とは違い、洒落たインテリアに囲まれ、素敵なカップでサーブされる飲み物を前にすると、それだけでウキウキし、対話もはずみます。 もちろん、そのような変化はとても重要ですが、私たちはそれだけで満足していたような気もします。実際、「なぜ、大学ではなく、カフェでゼミをやるのか?」という疑問に、私たちは明確な答えを出すことができません。カフェゼミをはじめて半年、この本質的な問いとしっかり向かい合っていきたいと思うように...
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