ブログ Written by Takeru NAGAOKA

カフェゼミ 19th June 2014

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コンテンポラリー・アーティストの宇治野宗輝氏をお招きし、芸術&経営のポストモダンな感覚で「歴史=時代の流れ」とのつき合い方を考えるカフェゼミを開催します。

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「米国で2011年度に入学した小学生の65%は
大学卒業時、今は存在していない職に就くだろう

 2011年8月、デューク大学のキャシー・ディビットソンが描く「2030年の社会」がニューヨーク・タイムズに掲載されました。その未来像を知り、小さな衝撃を受けた学生たちも多くいます。彼女/彼らと話してみると、2030年の未来社会を思い描いていくうちに、「今の自分が未来と繋がっている感覚」が生まれ、「時代の流れの中で、今を生きる自分」を意識しはじめたようです。


さて、ソーシャル・デザインに取り組むとき、「半径1メートルの世界」を大切にすべきだと私は考えています。そして、身の回りの小さな出来事を見逃さず、「肌感覚」を大切にする活動スタイルは、カフェゼミに浸透しているフィロソフィーでもあります。

一方で、「世界の動きを知る」「時代の流れを読む」といった大きな視野で考えることの重要性も忘れてはいけないと思います。特に、「半径1メートル」のインフォーマルな思いをパブリックに共有するためには、肌感覚だけでなく、時代感覚をもつことが不可欠でしょう。

こんなことを考えながら、コンテンポラリー・アーティストの宇治野宗輝さんの作品を鑑賞しました。宇治野さんは、ご自身の仕事を「アートを通じた物質文明のリサーチ」と呼び、様々な国や状況の中で、工場で大量生産された家電製品や自動車を扱った「サウンド・スカルプチャー」という作品を製作しています。大量生産/消費社会の記憶を喚起する宇治野さんの作品は、「20世紀的社会」の意味を問いかけてくるコンセプチュアル・アートであり、その時代を生きてきた人々にとっては、「今の自分が過去と繋がっている感覚」が呼び起こされ、「時代の流れの中で、今を生きる自分」を改めて意識することになります。

ただし、時代の意味は一人ひとり違うはずです。おそらく、「2030年の未来像」も一人ひとり違うでしょう。コンテンポラリー・アーティストがまさに実践しているように、私たち一人ひとりが独自の「時代感覚」を探りつつ、個性豊かに「時代の流れの中で、今を生きる自分」を思い描く。それがポストモダン感覚での「歴史=時代の流れ」とのつき合い方だと考えています。

6月19日の「カフェゼミ 19th June 2014」では、「未来を想像する“私の時代感覚”を探るために」というテーマで、コンテンポラリー・アーティストの宇治野宗輝さんと共に、実験的な対話的思考&アート鑑賞の場づくりにチャレンジします。ミニ・ワークショップや対話の中で、参加者一人ひとりにとっての「私の時代感覚」を探りながら、マジメに楽しくコンテンポラリー・アートを味わってみたいと思います


【日 時】  6月19日(木)  15:30 – 17:30 (開場 15:00)

【場 所】  SAN BAN CHO CAFE       http://sanbanchocafe.jp/

【費 用】  1000円(1ドリンク + デザート代)

【テーマ】    未来を想像する“私の時代感覚”を探るために

【ゲスト】  コンテンポラリー・アーティスト 宇治野宗輝さん

   http://the-rotators.com/


15:00        開場

15:30 – 15:45   オープニング・トーク 

15:45 – 16:15   時代の中に自分を位置づけるミニ・ワークショップ 

16:15 - 16:30   − 休憩 Drink & Sweets −

16:30 – 17:00   対談 宇治野氏 & 長岡

2030年を思い描くために、20世紀の記憶が教えてくれること」 

17:15 – 17:30   ラップアップ by 長岡


「カフェゼミ」は通常営業中のカフェで行いますので、費用の1,000円は「イベント運営費」ではなく、お店に支払う「飲食代」です。今回は、SAN BAN CHO CAFE にお願いして「1ドリンク + デザート」(1,000円)というカフェゼミ用の特別メニューを提供してもらいます。

参加を希望される方は、Facebook上で参加表明をお願いします。(事前連絡なしでも参加頂けますが、できるかぎりご協力をお願いします。)
 

【Facebookページ】  カフェゼミ 19th June 2014 

なお、長岡研究室では毎週木曜日の午後にゼミを行っています。「カフェゼミ」はその一環として実施するもので、「お客様を招待する目的で企画したイベント」ではありません。あくまでも、大学のゼミをオープンなかたちで行うことを通じて、新たな学びの場の可能性を探索していくことをめざしています。

また、長岡研究室における「ワークショップ」のスタイルを一言で表現すると次のようになります。
     

Couturière/Couturier が
      自分の服をデザインするように
              カスタムメイドの場と縁をつくりだす


工場での大量生産を拒絶し、一人ひとりに合った服を職人が仕立てるように、一人ひとりの他者と向き合うことを何よりも大切にしたいと考えています。

「カフェゼミ」は誰でも参加して頂けるオープン・ゼミである一方、facebook上での一方的かつ機械的な「イベント招待」はしておりません。お誘いする際には、原則として、一人ひとりの方々と直接連絡をとり、参加を希望される方のみをご招待しています。

みなさまには、以上の点をご理解の上、ご協力いただければ幸いです。


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