ゼミ生企画の第5弾として、今回は「経験からの“脱獄”」というテーマで進めます。
学生たちの告知文をお読み下さい!
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昨年9月から学生も企画・運営に携わるようになった「カフェゼミ」。その第5弾となる今回のテーマは、「経験からの脱獄」です。
何か新しいことを始めようとしたとき、「経験したことがないから不安だなあ・・・」と思ったことはありませんか。また、両親や先生から「経験者の言うことを聞けば間違いないよ」と言われ、本当は納得してないのに、しぶしぶ従ったことが誰にもあると思います。
確かに、自らの経験に基づいて語られた言葉には重みがあります。そして、「教えられた知識」に頼るのではなく、「経験からの学び」を実践することはとても大切だと思います。
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しかし、経験学習を万能薬と思ってしまうのは少し危険な気がします。新たな発想や革新的なやり方が、その分野のベテランではなく、ホヤホヤの新人から生まれることもあります。一方、それとは反対に、「自分には十分な経験がある」という自覚が先入観を生み、すでに時代遅れとなった古いやり方に固執してしまうような状況も想像できます。
東京造形大学・諏訪敦彦教授は「経験」に囚われ、新たな発想が阻害されている状態を、「経験という牢屋に閉じ込められている」と表現しています。そして、創造には「まだ誰も経験したことのない跳躍」が必要だとおっしゃっています。だとすれば、「経験していないこと」は弱みではなく、むしろ、強みとなる可能性を秘めているのではないでしょうか。
そして今、わたしたちは変化の時代に生きています。未来が予測不可能な社会では「経験」に頼って生きることはできません。日々、アタリマエが変化する中、わたしたちが新しいことに踏み出していくには、「経験という牢屋」から抜け出さなければいけないのではないでしょうか。
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今回のカフェゼミでは、「ぱぱとままになるまえに」の代表・西出博美さんをゲストにお招きします。西出さんたちは「結婚・出産・育児を未経験の若者が、結婚・出産・育児について考える場」をつくる活動に取り組んでいますが、その面白さは、彼女たち自身もまた「結婚・出産・育児を未経験の若者」であること。つまり、「経験という牢屋」の外で活動しているということだと思います。当日は、「ぱぱとままになるまえに」の活動についてのお話を聞きながら、「経験という牢屋」からいかに抜け出すかを皆さんと考えていきたいと思います。
【日 時】 5月22日(木) 15:30 – 17:30 (開場 15:00)
【場 所】 SAN BAN CHO CAFE http://sanbanchocafe.jp/
【費 用】 1000円(1ドリンク + デザート代)
【テーマ】 経験からの“脱獄”
【ゲスト】 「ぱぱとままになるまえに」代表 西出博美 さん
・ http://papamama.cc/
・ https://www.facebook.com/papa.mama.narumaeni
15:00 開場
15:30 – 15:50 オープニング・トーク by 宮田サラ & 村松美紀
15:50 – 16:20 レクチャー by 西出博美(ぱぱとままになるまえに 代表)
16:20 - 16:35 − 休憩 Drink & Sweets −
16:35 – 17:15 ミニ・ワークショップ
17:15 – 17:30 ラップアップ by 長岡
「カフェゼミ」は通常営業中のカフェで行いますので、費用の1,000円は「イベント運営費」ではなく、お店に支払う「飲食代」です。今回は、SAN BAN CHO CAFE にお願いして「1ドリンク + デザート」(1,000円)というカフェゼミ用の特別メニューを提供してもらいます。
参加を希望される方は、Facebook上で参加表明をお願いします。(事前連絡なしでも参加頂けますが、できるかぎりご協力をお願いします。)
【Facebookページ】 カフェゼミ 22nd May 2014
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なお、長岡研究室では毎週木曜日の午後にゼミを行っています。「カフェゼミ」はその一環として実施するもので、「お客様を招待する目的で企画したイベント」ではありません。あくまでも、大学のゼミをオープンなかたちで行うことを通じて、新たな学びの場の可能性を探索していくことをめざしています。
また、長岡研究室における「ワークショップ」のスタイルを一言で表現すると次のようになります。
Couturière/Couturier が
自分の服をデザインするように
カスタムメイドの場と縁をつくりだす
工場での大量生産を拒絶し、一人ひとりに合った服を職人が仕立てるように、一人ひとりの他者と向き合うことを何よりも大切にしたいと考えています。
「カフェゼミ」は誰でも参加して頂けるオープン・ゼミである一方、facebook上での一方的かつ機械的な「イベント招待」はしておりません。お誘いする際には、原則として、一人ひとりの方々と直接連絡をとり、参加を希望される方のみをご招待しています。
みなさまには、以上の点をご理解の上、ご協力いただければ幸いです。
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