昨年5月より、脱・予定調和的な学びに関する実験の場として、「カフェゼミ」を行っています。無味乾燥な教室を出て、洒落たカフェに行くと、それだけで対話がはずみます。
でも、これがカフェゼミのねらいではありません。ゼミの場を教室からカフェに移すことは、「アタリマエ」に疑いのまなざしを向け、自分自身を異化していこうとする意志をシンボリックに示しています。
「カフェゼミ」という実験。今回は長岡研究室の学生が企画&運営を担当します。そして、テーマは「食とコミュニケーション」。学生たちはこんな文章を書きました。
さて、どうなるか・・・
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食べ物は私たちの生命活動を支えるために不可欠で、衣食住の中でも最も重要な要素であり、それ故古来より、健康維持や医療といった視点から専門的研究が進められてきました。
その一方、おいしいといった感覚をシェアする、コミュニケーションするという部分の研究はあまり進んでいません。しかし、コミュニケーションにおいて「食」が大切であることを、私たちは知っています。それは、カラフルで華やかなフード&ドリンクがパーティーの場を盛り上げたり、美味しい食べ物を起点に会話が広がったり、お互いの関係が深まった経験をもっているからです。
けれども、コミュニケーションの場に、カラフルで、美味しい食べ物があれば、それでいいのでしょうか。
例えば、駄菓子を考えてみましょう。駄菓子と言えば、「体に悪そう」「安っぽい味がする」というイメージがあり、カラフルでもなく、特別に美味しいわけでもありません。けれども、駄菓子があれば、仲の良い友達と分けあったりして、「楽しい」「うれしい」「食べたい」という気持ちになります。
今回のカフェゼミでは、「食」をテーマに活動されているアーティストであり、NPO法人フードデザイナーズネットワークの理事長である中山晴奈さんをお招きし、「食とコミュニケーション」の関係について考えてみたいと思います。
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【日 時】 9月26日(木) 15:30 – 17:30 (開場 15:00)
【場 所】 SAN BAN CHO CAFE http://sanbanchocafe.jp/
【費 用】 1000円(1ドリンク + デザート代)
【テーマ】 食とコミュニケーション
【ゲスト】 フードデザイナー 中山晴奈 氏 http://fooddesigners.net/
15:00 開場
15:30 – 15:45 オープニング・トーク by 中江真子(長岡ゼミ 4年)
15:45 – 16:15 レクチャー by 中山晴奈氏
16:15 - 16:30 <Drink & Sweets>
16:30 – 17:15 プチ・ワークショップ
17:15 – 17:30 ラップアップ by 長岡
「カフェゼミ」は通常営業中のカフェで行いますので、費 用の1,000円は「イベント運営費」ではなく、お店に 支払う「飲食代」です。今回は、SAN BAN CHO CAFE にお願いして「1ドリンク + デザート」(1,000円)というカフェゼミ用の特別メニューを提供してもらいます。
参加を希望される方は、Facebook上で参加表明をお願いします。(事前連絡なしでも参加頂けますが、できるかぎりご協力をお願いします。)
【Facebook ページ】 カフェゼミ 26th Sept.
なお、長岡研究室では毎週木曜日の午後にゼミを行っています。「カフェゼミ」はその一貫として実施するもので、「お客様を招待する目的で企画したイベント」ではありません。あくまでも、大学のゼミをオープンなかたちで行うことを通じて、新たな学びの場の可能性を探索していくことをめざしています。
また、長岡研究室の活動スタイルを一言で表現すると次のようになります。
カジュアル & スタイリッシュな Couturière/Couturier が
自分の服をデザインするように・・・
工場での大量生産を拒絶し、一人ひとりに合った服を職人が仕立てるように、一人ひとりの他者と向き合った活動を何よりも大切にしたいと考えています。
「カフェゼミ」は誰でも参加して頂けるオープン・ゼミである一方、facebook上での一方的かつ機械的な「イベント招待」はしておりません。お誘いする際には、原則として、一人ひとりの方々と直接連絡をとり、参加を希望される方のみをご招待しています。
みなさまには、以上の点をご理解の上、ご協力いただければ幸いです。
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