ステレオタイプ化されたビジネス系ドキュメンタリーの中で、「プロジェクト」という活動は常に「困難克服の物語」として描かれます。ここからは、困難克服を目指した試行錯誤が「問題解決能力」の醸成に結びつくという発想が生まれてきます。つまり、「プロジェクト=一皮むけるための修羅場」という視点です。 しかし、このような見方は、プロジェクトという活動の一側面でしかありません。「困難克服の物語」というステレオタイプを脱し、もっと自由で創造的な活動として「プロジェクト」を理解するなら、「修羅場経験を通じた学習」とは異なる姿が見えてくるはずです。 7月4日のカフェゼミでは、慶應義塾大学・加...