昨年5月に始めた「カフェゼミ」、本来のねらいは、脱・予定調和的な学習に関する実験の場を街の中に出現させることです。でも、そんな説明をいきなりしても困惑を生むばかり。そこで、「要するに、カフェでゼミをやってるんです」と言ってみると、何となく中身が分かったような気になります。私たちにとって「ゼミ」はアタリマエの存在であり、「そもそも、ゼミとは何か」が問い掛けられることはほどんとありません。ただし、ゼミについて思い描くイメージは十人十色です。「ゼミが大学生活の全て」のような強い思い入れをもつ人もいるでしょう。一方で、「ゼミは他の科目と同様、授業の1コマにすぎない」と位置づけられることもあるはずです。...